【WEC】ドリアーヌ・パンが骨折、ル・マンを欠場へ。アイアン・デイムスはラヘル・フレイを起用 | 北海熊の独り言

【WEC】ドリアーヌ・パンが骨折、ル・マンを欠場へ。アイアン・デイムスはラヘル・フレイを起用

アイアン・デイムスからWEC世界耐久選手権に参戦している20歳の女性ドライバー、ドリアーヌ・パンが、負傷のため来月母国で開催される第92回ル・マン24時間レースを欠場することとなった。

 今季開幕戦カタールと第2戦イモラで85号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2をドライブした彼女は、F1アカデミーなどのシングルシーターに集中するためWEC第3戦以降の耐久プログラムから退くも、母国レースであるル・マンではミシェル・ガッティンとサラ・ボビーとともにランボルギーニを代表する予定だった。

 しかし、パンは木曜日にソーシャルメディア上で声明を発表し、5月24~26日にスパ・フランコルシャンで行われたFRECAフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権・バイ・アルピーヌ第2戦の後に、複数の肋骨骨折と診断されたことを明らかにした。

「知ってのとおり、私は日曜日のレースを欠場した。いくつかのメディカルチェックの結果、肋骨を骨折していることがわかった」と彼女は綴った。

「もちろん、回復するには時間が必要になる。そのためル・マン24時間レースはもちろん、来週のザントフールト(FRECA第3戦)も欠場するという難しい決断をチームとしなければならなかった」

「とくにル・マンに出られないことは、とてもタフで悲しい。1年でもっとも大きなレースのひとつだし、私にとっても特別なレースだから」

「私はそこでクルマを走らせて、皆とそしてもちろんチームと、あの1週間を分かち合いたいと思っていた。でも、今は自分のためにもアイアン・デイムスためにも、最善を尽くさなければならない」

 アイアン・デイムスはパンの負傷を受け、WEC第3戦スパ・フランコルシャンでチームに復帰したエミル・フレイを、20歳のドライバーの代役としてル・マンでも起用することを認めた。

 パンの骨折は、彼女のWECキャンペーンが事実上終了したことを意味する。シングルシーターのスケジュールとWECのレースウイークが重なったため、アイアン・デイムズがWECの残りのラウンドをフレイと交代させることを選択した後、パンが参加する予定だったのはル・マンだけだったためだ。

 

【2024年F1アカデミー開幕戦サウジアラビアで優勝し、第2戦終了時点でランキング2位につけているドリアーヌ・パン(プレマ・レーシング)】

【LMGT3クラスのポールポジションを獲得したアイアン・デイムスのドライバー(サラ・ボビー/ラヘル・フレイ/ミシェル・ガッティン)とACOのピーエル・フィヨン会長(右)】