ハースF1、オコンとの交渉を認めるも「大勢の内のひとり。興味を持ってくれるなら拒絶する事はない」 | 北海熊の独り言

ハースF1、オコンとの交渉を認めるも「大勢の内のひとり。興味を持ってくれるなら拒絶する事はない」

来季のF1に向けたドライバー市場は既に賑わいを見せている。ハースも来季ラインアップが注目されるチームのひとつだが、同チームの小松礼雄代表はモナコGPの際に、現アルピーヌのエステバン・オコンとも話をしていることを認めた。

 ハースは今季、ニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンのベテランコンビで参戦しているが、ヒュルケンベルグはザウバーへの移籍が決定済。少なくとも来季はひとりのドライバーが新しくなる。新加入ドライバーの候補としては、フェラーリ育成のオリバー・ベアマンを筆頭に、現アルピーヌのエステバン・オコン、RBの角田裕毅など、様々な名前が噂されている。

 モナコGPの際にフランスメディアから、オコンとの交渉があったか、そして彼が来季のドライバー候補のひとりなのかについて確認を求められた小松代表は、それを認めながらも、それ以外にも多くのドライバーと話をしていると語った。

「ええ、我々は別のフランス人ドライバーとも話をしていますからね」と小松代表は言う。

「つまり、今の段階でドアを閉ざしても意味がないということです。我々のところに会いに来てくれて、興味を持ってくれる人なら、誰に対しても拒絶することはありません。ですから、エステバンはその中のひとりです。ただ多くの内のひとりです」

 

 

 現在はコンストラクターズランキングで7番手につけるなど中団グループの中でも存在感を見せているハース。多くのドライバーから関心が寄せられており、小松代表はそのことは光栄だとしつつ、チームには確固たる評価軸があると示唆した。小松代表はターゲットとなる来季のドライバー像について、次のように語る。

「ターゲットはハッキリしています。参考になる非常に良いフィードバックをしてくれて、マシンの開発にも共に貢献してくれる、それでいてチーム自体も発展させてくれる人を必要としています」

「ターゲットは最初から明確なんです。そういった(候補の)ドライバーたちがこの特徴に当てはまるかどうかを評価しようとしています」

 また、サウジアラビアGPでフェラーリからF1代役デビューを果たし、印象的な活躍を見せたベアマンはハースの有力候補と見られているが、彼の経験の少なさをどう捉えているかについて尋ねられた小松代表は、全く心配していないと述べた。

「というのも、全てのドライバーを一括りにルーキーのカテゴリーに入れることはできないですよね? (アンドレア)キミ・アントネッリがいて、オリー・ベアマンがいて、(過去には)ミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピンもいました。彼らを同じカテゴリーに入れることはできません。個々のケースを見る必要があります」

「だから私はオリーがルーキーであることを心配していません。全くです」