元F1ドライバーたちが、オコンのキャリア危機と影響の大きさを語る | 北海熊の独り言

元F1ドライバーたちが、オコンのキャリア危機と影響の大きさを語る

エステバン・オコン(アルピーヌ)はF1モナコGPでの愚かなクラッシュにより、F1キャリア全体を危険にさらした可能性があると、2人の元グランプリドライバーが述べている。

 

アルピーヌのチーム代表ブルーノ・ファミンが、オコンのチームオーダー違反と1周目にチームメイトのピエール・ガスリーとのクラッシュに激怒し、カナダGPで交代させるとう噂まで飛び交っていたが、これは「イギリスでの翻訳の間違い」と否定しているとの報道もある。

 

ハースF1の小松礼雄チーム代表はモナコで、2025年のドライバー候補としてオコンと話し合っていることを認めた。

 

しかし、元F1ドライバーで長年解説者として活躍しているマーティン・ブランドルは、モナコでのオコンは「どのチーム」に対しても魅力を失わせる最後の一撃となった可能性があるという。

 

「彼は以前にもセルジオ・ペレスやフェルナンド・アロンソからチーム内での攻撃的な行動と接触について厳しく批判されてきたが、今回のガスリーもそうだ」とブランドルは『Sky UK』に語った。

 

「このようなメンタリティを持つドライバーは、トップチームだけでなく、どのチームでも歓迎されないだろう。F1チームのドライバーは、何百人もの勤勉でプロフェッショナルな人々、そして何億ポンドもの投資とスポンサーシップを代表しているんだからね」

 

「チームメイトを無分別に攻撃し続けることは許されない」とブランドルは付け加えた。

 

 

もう一人の元F1ドライバーであるギド・ヴァン・デル・ガルデも、オコンはメルセデスF1代表のトト・ヴォルフによってマネジメントされているにもかかわらず、オコンの性格は2025年のメルセデスのシート争いから排除することになると同意している。

 

ヴァン・デル・ガルデは自身のポッドキャスト『DRS De Race Show』で述べた。

 

「彼は明らかにメルセデスにふさわしくないことを示している。彼は速いが、嫌な奴だ。ブラジル(2018年)でマックス(フェルスタッペン)に何をしたか覚えてるかい?」

 

「彼はチームプレイヤーではないし、時々厄介な奴にもなる。もしそれがなくなれば、彼は素晴らしいドライバーになれるだろう」

 

ヴァン・デル・ガルデは、カナダGPでレース出場停止処分を受けることになったらオコンのF1キャリアに「痛手」になると考えている。

 

「正直なところ、彼は本当にやらかした」

 

「レース前のブリーフィングで、みんなが戦略を議論し、何が重要かを確認していると想像してみてほしい」

 

「彼らは『よし、みんな、我々は(予選)10位と11位だ。今日はポイントを確実に取るようにしよう。我々は本当にポイントが必要なんだ。だから予選後に前にいる方が優先される。確実にサポートしてくれ』と言うだろう」

 

「しかし、オコンは『よし、(飛び込める)隙間があるぞ』と思い、車を突っ込んだ。それはとても愚かだ。(チームが)悪い状況では、協力する必要があるんだからね」

 

しかし、ヴァン・デル・ガルデはアルピーヌがオコンをカナダGPで出場停止処分にすることはないと考えている。

 

「僕個人的には、アルピーヌはオコンにドライブさせ、叱責するだけだと思うよ」