ジョージ・ラッセル、新型フロントウイング使用でチームに“コイントス”を提案 | 北海熊の独り言

ジョージ・ラッセル、新型フロントウイング使用でチームに“コイントス”を提案

ジョージ・ラッセルは、メルセデスF1チームがF1モナコGPでどちらのドライバーが最新仕様のフロントウイングを手に入れるかを決めるために「コイントス」を提案したことを明らかにした。

最終的に、ルイス・ハミルトンはどのドライバーがアップデートされたパーツを与えるかを決めるという変わったやり方を回避し、代わりにラッセルに新しいフロントウィングを試すよう提案した。

その結果、ラッセルはモナコGP予選で、経験豊富なチームメイトを0.078秒上回り、予選5位の結果を残した。

ハミルトンがフロントウイングを装着しなかったのは、モナコサーキットの危険性を考慮した結果であり、ハミルトンは1つしかないウイングを破損するリスクを冒すことを望まなかった。

「今週末はフロントウイングが1つしかなかった。火曜日にコイントスをして、どちらがそれを使うかを決めることで合意した」とラッセルはチャンネル4のF1放送チームに語った。

「ルイスは、シミュレーションで試してみたところ、リスクを伴わないわけではないので、僕が今週末それを使うことに賛成すると言った」

「もし予選でミスをしてフロントウイングを破損してしまったら、当然そのフロントウイングは二度と使えなくなり、ピットレーンからスタートしなければならなくなるだろう」

「僕はそのリスクを負ってそれを使うことに満足していたし、彼がそれを僕私に使っていいと言ってくれたのは、遅ればせながらの誕生日プレゼントだと思った」

 

 

コンストラクターズ選手権で8回も優勝しているチームが、アップグレードの導入策としてコイントスを推奨しているという驚くべき事実は奇妙なことだ。

それでも、先週の土曜日にラッセルに予選で負けたことに落胆しながらも、ハミルトンは、W15マシンにパフォーマンスをもたらすために、ブラッケリーでメルセデスのスタッフが懸命に取り組んできたことに満足していた。

 

「チームがアップグレードをもたらしてくれるのを見て本当にうれしいし、過去3レースでアップグレードがあったことを皆さんに知ってもらえるのを楽しみにしている」とハミルトンは語った。

「今週末はジョージも好調だったので、来週は僕もそれを手に入れられるでしょう。そして、今後数レースでさらにいくつか手に入れられれば、プッシュし続け、その差を縮めることができると思う」

メルセデスは来週のカナダグランプリに向けて96ポイントでコンストラクターズランキング4位につけており、3位のマクラーレンとは88ポイント差となっている。

 

ラッセルはメルセデスの獲得ポイントのうち54ポイントを獲得し、ハミルトンは42ポイントで、2人はドライバーズランキングでそれぞれ7位と8位につけている。