レッドブルF1、苦境ペレスとの契約延長発表間近との報道 | 北海熊の独り言

レッドブルF1、苦境ペレスとの契約延長発表間近との報道

2戦連続でQ3を逃すなど、不調に喘ぐセルジオ・ペレスだが、複数の報道によると2025年に向けてレッドブルと契約を延長する見通しとの事で、カナダGP前にも正式発表が行われる可能性があるという。

 

ペレスは今季開幕4戦のうち3レースでチームメイトのマックス・フェルスタッペンに次ぐ2位でフィニッシュした。34歳のメキシコ人ドライバーの順調なスタートを受けレッドブルの首脳陣は、カルロス・サインツ(フェラーリ)がマーケットに出たにも関わらず、ペレスを来季ラインナップの最有力候補として評価した。

 

しかしながらペレスはその後、イモラでQ2敗退を喫し、レースでは8位フィニッシュに留まり、モナコではQ1ノックアウトを経てケビン・マグヌッセン(ハース)に接触され決勝をリタイヤした。

 

契約更新判断における重要指標と考えられているドライバーズ・ランキング2位の座は、コンストラクター選手権2位につけるフェラーリのシャルル・ルクレールに奪われ、モンテカルロでの週末を終えては5位に後退した。

 

チャンピオンシップをリードするレッドブルは現在、フェラーリに24ポイント差にまで詰め寄られている。

 

過去2戦のパフォーマンス不振はRB20の低迷と合致するものだが、厳しい状況に直面した際に、これを覆す能力という点でペレスがフェルスタッペンに劣っているのは明らかだ。

 

しかしながら英The-Raceはモナコでの週末を経て、ジル・ビルヌーブ・サーキットで行われる次戦カナダGP前に契約更新が発表される可能性があると報じた。

 

また独Motorsport-Totalは、レッドブルがサインツに対して断りの連絡を入れたとの情報があるとして、ペレスとの交渉はかなり進展している可能性があると指摘。数日から数週間以内に契約の詳細が決まる可能性が高いと伝えた。

 

レッドブルにとっての候補は事実上、ペレス、サインツ、そして角田裕毅(RBフォーミュラ1)の3名しかいない。つまりクリスチャン・ホーナー代表ら首脳陣は、3名の中で誰が”ベター”であるかを評価する事になる。

 

サインツの能力に疑いはないが、トロロッソ時代にフェルスタッペンと緊張関係にあった事がレッドブル首脳陣の脳裏にあるのかもしれない。角田裕毅はF1での4シーズン目に飛躍的な成長を見せているが、ヘルムート・マルコはこれを長期的かつ一貫して証明すべきだと考えている。

 

レッドブルの可能性を失った場合、サインツにとっての選択肢はアウディ(ザウバー)あるいはウィリアムズと見られている。

 

将来のワークスチームは魅力的だが、ザウバーはモナコで最も遅かったクルマだ。一方でウィリアムズはモンテカルロでアレックス・アルボンが今季初のポイントを獲得した。

 

報道によるとサインツはウィリアムズに傾いているとされる。それは2025年末にトップチームへの移籍のチャンスが生じた場合、ウィリアムズにいる方が柔軟に対応できるためだという。

 

アウディはサインツに対し、3年とも噂される長期契約をオファーしていると見られている。