マリオ・アンドレッティ「アンドレッティの新規F1参戦を阻止するために全力を尽くすと警告された」 | 北海熊の独り言

マリオ・アンドレッティ「アンドレッティの新規F1参戦を阻止するために全力を尽くすと警告された」

マリオ・アンドレッティによると、F1の商業権保有者である米リバティ・メディアのグレッグ・マフェイCEOは、息子のマイケルが主導するアンドレッティ・キャデラックの新規F1参戦を阻止するために「全力を尽くす」と警告したという。

 

報道によると1978年のF1ワールドチャンピオンとマフェイは、F1第6戦マイアミGPの週末の土曜日に行われた招待制の朝食会の場で、アンドレッティ・キャデラックのF1新規参戦を巡り衝突した。

 

マイアミでの週末に先立ち、共和党のジョン・ジェームス議員ら12名の米国議会議員がリバティ・メディアに書簡を送り、アンドレッティの新規F1参戦を拒否した理由や根拠について回答を要求すると共に、反トラスト法に違反している可能性があるとの懸念を表明した。これに関連してマリオはワシントンを訪問した。

 

 

朝食会でF1のステファノ・ドメニカリCEOがアンドレッティにワシントンへの訪問について尋ねたところ、マフェイが会話に割り込んできたという。

 

NBCとのインタビューの中でアンドレッティは「そこに来るよう頼まれた事をステファノに説明しようとしていた時、グレッグ・マフェイ、Mr.マフェイが会話に割り込んできて、『マリオ、私はマイケルがF1に参戦するのを絶対に阻止する。全力を尽くすつもりだ、と伝えておきたい』と言ったんだ」と説明した。

 

アンドレッティによれば、マフェイはその後、その場を立ち去ったという。「本当に驚いた。これはビジネスの話だというのに、これほど個人的なものだとは思わなかった。あれは本当に信じられないものだった。心臓を撃ち抜かれたような気分だった」とアンドレッティは付け加えた。以降は一切、連絡を取っていないという。

 

 

アンドレッティはGM傘下のキャデラックとの提携を経て昨年10月、FIAから承認を得たものの、フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)は今年1月、チームの競争力を疑問視し、またF1に付加価値をもたらすとは思えない等として、これを却下した。

 

計画が宙に浮いたにも関わらずアンドレッティは、F1プロジェクトに関わる従業員の雇用を更に進め、今年4月にはイギリスのシルバーストンに新たなファクトリー完成させ、モナコGP に先立っては、2026年に導入される新たな技術規定の策定において主導的な役割を果たしたF1の元最高技術責任者(CTO)、パット・シモンズの起用を発表した。

 

アンドレッティの参戦却下を巡る状況は最近、エスカレートしている。

 

下院司法委員会は5月21日を回答期限として調査を開始し、影響力のある上院議員のグループは司法省と連邦取引委員会に対して、F1に対する独占禁止法調査の開始を求めている。

 

アンドレッティをF1から締め出すことがコンコルド交渉の一部ではないかという質問に対し、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは次のように認めた。

 

「それが争点になるのは避けられないだろうね。しかし時として、もし破綻していないのであれば、修正する必要はないだろう」と『formu1a.uno』が報じた。

 

新しいコンコルド協定が交渉される時、最大の争点となるのは、チームが受け取るべきスポーツ収入の配分である。

 

「それはいつもの議論になるだろう。各チームがより多くを望むかどうかだ」とホーナーは言う。

 

「そして、プロモーターはさらに多くを望んでいる。しかし、今あるものは比較的うまく機能している。私は基本はすべて比較的しっかりしていると思うよ」

 

「スポーツが進化し、成長し続けるにつれて、協定を改良できる部分も出てくるだろうが、それについては革命ではなく、改良に過ぎないと思う」とホーナーは付け加えた。

 

 

ホーナーとしばしば対立するメルセデスF1のトト・ヴォルフ代表でさえ、2026年の基本合意はすでに決まっていることに同意している。

 

「来年からの5年間をF1がどう見ているのか、その基本は理解できたと思うし、そこには良い点もある」とヴォルフは語った。

 

「賛否両論を含めて、これから議論することはたくさんあるし、もちろん交渉もある。しかし、原則的には、私たち全員が同じ目標、つまり、このスポーツを成長させたいと考えている」

 

「それは利益も成長することを意味し、利益が成長する時、チームとスポーツの両方が利益を得ることになる」