ヒュルケンベルグ、フェルスタッペンのポール獲得を”意図的”にサポート「恩返しだよ!」 | 北海熊の独り言

ヒュルケンベルグ、フェルスタッペンのポール獲得を”意図的”にサポート「恩返しだよ!」

5月18日(土)の2024 F1エミリア・ロマーニャGP予選を経てマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は、トウ(スリップストリーム)を与え合う事で互いをサポートしていた事を明かした。

 

フェルスタッペンは予選Q1の最初のフライング・ラップで1分14秒869をマーク。暫定ポールに立つと、最終ラップで自己ベストを塗り替え、1分14秒746にまでタイムを縮めた。

 

この改善なくして開幕7戦連続のポールポジションは叶わなかった。オスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢が最終ラップでフェルスタッペンの1回目のラップを上回る速さを見せたからだ。

 

 

フェルスタッペンのタイム更新の背景には、西ドイツ出身ながらも、英語に加えてフェルスタッペンの母語であるオランダ語も堪能なヒュルケンベルグの”厚意”があった。

 

ヒュルケンベルグはフェルスタッペンのQ3最終ラップにおいて、最終コーナーの立ち上がりからターン2までのロングストレートで牽引。フェルスタッペンの前を走行する事で、空気抵抗を削減してRB20のトップスピードを引き上げた。

 

通常であれば自身のラップが終わると後続のドライバーに道を譲るものだが、ヒュルケンベルグはフィニッシュラインを越えた後も、ターン2のブレーキングゾーンまでエンジン全開で走り続けたのだ。

 

リプレイ映像を見ながらヒュルケンベルグは「マックスとは予選でお互いに助け合っていたんだよ」と笑い、「Q2で何度か助けてもらったから、その恩を返したんだ。時にはサポートが必要だからね」と付け加えた。

 

ヒュルケンベルグの牽引によるラップタイムへの影響について問われたフェルスタッペンは「僕らはQ2の段階から既に”トウ・バディ”だったんだよ」と答え、ニヤリと笑った。

 

「Q2で彼をターン17まで牽引したんだ。そうしたら僕をターン2まで引っ張ってくれてね。好みのタイミングよりも少し早く着いたせいだと思うけど、ターン2で少しミスしちゃったから、(ストレートで)ゲインがあった一方、ターン2で少し失ってしまった」

 

「ただ、トータルとしては少し助けになったと思う。週末を通して苦戦している状況からようやく好転し始めた時は、こういう些細なアドバンテージを探して一歩踏み出さなきゃならないわけで、見事、上手くいったよ」