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【SF】第2戦オートポリス日曜フリー走行 : 2台がクラッシュ。最速は岩佐歩夢、小林可夢偉が続く

5月18日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦が開催されている大分県のオートポリスは、決勝日を迎えた。予選日から続く晴天の下、午前10時から30分間行われた決勝前最後のフリー走行では、岩佐歩夢（TEAM MUGEN）が最速タイムを記録。また、2台の車両がクラッシュを喫している。

　気温20度／路面温度28度という条件は前日午前のフリー走行開始時に近いものだが、ナカヤマ精密（1）コーナーから最終コーナー方向へ強い東風が吹きつけるなか、セッションは始まった。

　このセッションでは、各車は決勝を想定した燃料量とタイヤマイレージで、ロングラン向けのセットアップやタイヤデグラデーションの確認などを行っていったものと思われる。

　ピットロード出口では各車がスタート練習を行うなか、山下健太（KONDO RACING）のマシンには何らかのトラブルが生じたようで、ピットロードエンドから自ピットへとメカニックの手により押し戻され、リヤカウルが開けられ作業に入った。

 

【山下健太（KONDO RACING）】


　序盤、上位勢は1分30秒台中盤から31秒台で周回を開始。小林可夢偉（Kids com Team KCMG）、佐藤蓮（PONOS NAKAJIMA RACING）、三宅淳詞（ThreeBond Racing）といった面々が、開始10分でタイムシート上位に進出する。

　ロングランでのタイムは概ね1分31秒台中盤から32秒台にかけてを中心に推移していく。

　10時16分、木村偉織（San-Ei Gen with B-Max）がセクター3の右コーナーで挙動を乱しコースオフ。リヤからバリアにクラッシュし、赤旗が提示される。木村は自力でマシンを降りているが、リヤウイング、リヤサスペンションを中心に、車両は損傷を受けている。

　セッションは10時23分に再開。このタイミングで山下もコースへと復帰している。

　終了間際の10時28分、前日の予選でポールポジションを獲得している岩佐歩夢（TEAM MUGEN）が1分30秒061という全体ベストタイムを刻み、可夢偉を0.493秒上回る。

　10時30分、チェッカーが提示。それとほぼ時を同じくして、3コーナーへの進入でリヤが流れた三宅が、そのまま立ち上がりアウト側のバリアに左フロントからクラッシュを喫してしまう。三宅も自力でマシンから降りているものの、車両には損傷が生じている。

　セッションは終盤にマークしたタイムで岩佐が首位。2番手が可夢偉、3番手が佐藤となっている。予選2番手だった牧野任祐（DOCOMO TEAM DANDELION RACING）は18番手、予選3番手の山本尚貴（PONOS NAKAJIMA RACING）は5番手でこのセッションを終えた。

　注目のルーキーJuju（TGM Grand Prix）は、トップ岩佐から3.601秒のギャップで最下位となる21番手となった。

 

【三宅淳詞（ThreeBond Racing）】

【スタート練習に並ぶ佐藤蓮（PONOS NAKAJIMA RACING）、太田格之進（DOCOMO TEAM DANDELION RACING）】

【木村偉織（San-Ei Gen with B-Max）】

 

【2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦オートポリス日曜フリー走行結果】


Pos.／No.／Driver／Team／Engine／Time
1／15／岩佐歩夢／TEAM MUGEN／HONDA/M-TEC HR-417E／1'30.061
2／7／小林可夢偉／Kids com Team KCMG／TOYOTA/TRD 01F／1'30.554
3／65／佐藤蓮／PONOS NAKAJIMA RACING／HONDA/M-TEC HR-417E／1'30.695
4／12／三宅淳詞／ThreeBond Racing／HONDA/M-TEC HR-417E／1'30.901
5／64／山本尚貴／PONOS NAKAJIMA RACING／HONDA/M-TEC HR-417E／1'30.909
6／8／福住仁嶺／Kids com Team KCMG／TOYOTA/TRD 01F／1'30.934
7／14／大嶋和也／docomo business ROOKIE／TOYOTA/TRD 01F／1'30.984
8／36／坪井翔／VANTELIN TEAM TOM’S／TOYOTA/TRD 01F／1'31.060
9／38／阪口晴南／VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING／TOYOTA/TRD 01F／1'31.109
10／3／山下健太／KONDO RACING／TOYOTA/TRD 01F／1'31.161
11／50／木村偉織／San-Ei Gen with B-Max／HONDA/M-TEC HR-417E／1'31.215
12／16／野尻智紀／TEAM MUGEN／HONDA/M-TEC HR-417E／1'31.248
13／55／松下信治／TGM Grand Prix／HONDA/M-TEC HR-417E／1'31.275
14／19／B.バーニコート／ITOCHU ENEX TEAM IMPUL／TOYOTA/TRD 01F／1'31.281
15／20／国本雄資／ITOCHU ENEX TEAM IMPUL／TOYOTA/TRD 01F／1'31.345
16／6／太田格之進／DOCOMO TEAM DANDELION RACING／HONDA/M-TEC HR-417E／1'31.422
17／37／笹原右京／VANTELIN TEAM TOM’S／TOYOTA/TRD 01F／1'31.624
18／5／牧野任祐／DOCOMO TEAM DANDELION RACING／HONDA/M-TEC HR-417E／1'31.723
19／39／大湯都史樹／VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING／TOYOTA/TRD 01F／1'31.992
20／4／小高一斗／KONDO RACING／TOYOTA/TRD 01F／1'32.182
21／53／Juju／TGM Grand Prix／HONDA/M-TEC HR-417E／1'33.662

天候：晴れ｜路面：ドライ
スタート時刻：10時00分｜フィニッシュ時刻：10時30分
赤旗提示：10時16分39秒～10時23分00秒

No.55は、2024全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則 第26条9.（ピットレーン速度違反）により、罰金5万円を課した（10時38分）。

 

 

 

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