【SF】スーパーフォーミュラMix Voices 第2戦オートポリス予選① | 北海熊の独り言

【SF】スーパーフォーミュラMix Voices 第2戦オートポリス予選①

5月18日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の公式予選が大分県日田市のオートポリスで行われ、ルーキの岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が自身初のポールポジションを獲得した。

 ここでは予選後、全ドライバーが参加して行われる取材セッション“ミックスゾーン”から、ドライバーたちがフリー走行と予選について語った内容を2回に分けてお届けする。

佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING ) 予選16番手

 Q1A組8番手、総合結果では16番手となり、予選トップ3に入ったチームメイトから大きく後れを取ってしまった佐藤は、「クルマを合わせきれなかった」と予選を振り返った。

「ドライビング的には大きなミスはなかったのですが、セクター3で大きく遅れていました。ちょっとクルマ的なアプローチで予選に合わせきれなかったというところです」と説明した佐藤。

 彼いわく、3番手タイムを記録したチームメイト、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)がとるコンセプトと彼のクルマのそれに極端な違いはないという。「大きくは違わないのですが、同じでも同じにならないことはあるので、その中で自分のクルマをどういったアプローチで修正していくかが課題です」

「そのあたりを明日に向け、修正していきたいと思います」と意気込みを語った。

 

 

太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING ) 予選7番手

 Q1A組をトップタイムで通過した太田は、その時点でクルマにいいフィーリングを感じており、「今回も行けそう。二列目以内には確実に入れるだろう」と考えていたという。そうならなかった要因として、彼はドライビングを含めた合わせ込みがうまくいかなかったと語った。

「うまく走れた場所もあるんです。ただセクター3のタイヤの落ちが激しくて、そこが難しかったですし、セットアップもうまくできなかったのは悔しいです」

「コンマ1秒上げたら2番手、100分の5秒上げたら僕3番手なんですよ。正直、『最悪!』って感じですよ。タイム差だけを見るとめちゃくちゃ悔しいですし、うまくやれば(もっと上に)行けたはずなので」

 決勝に向けては、スタートをポイントに挙げた太田。夏を思わせる気温と路面温度になっている今週末も、寒い時期の鈴鹿で行われたテストと開幕戦で見られたポテンシャルを維持していると感じている彼は「スタートで1、2台抜いて5番手くらいに上がって、そこから(スティントを)伸ばすのかアンダーカットなのかわからないですけど、アウトラップのペースは最近ずっといいので、任せてもらえたらなと思います」と自信をのぞかせた。

 

 

福住仁嶺(Kids com Team KCMG ) 予選8番手

 同じくQ1A組を走り3番手の好タイムを刻んだ福住は、最終的に予選を8番手で終えた。1分26秒970で2番手となった牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)から7番手の太田までが僅差に収まるなか、福住はそこからコンマ2秒強離された。当人はこの結果に「周りの(Q2タイムの)上がり幅が大きく、それいついていけなかった」と語った。

 挽回を期する決勝日に向けては、ひとつでも多く戦略の選択肢を確保するために速いクルマが必要になると福住。「ペースがなかったら正直、ミニマム(周回数でのピットイン)しか選択肢がない思っています。明日までまだまだ時間がありますし、明日は皆で笑えるように、少しでもいい方向に行けるように頑張ります」

 ちなみに、Q2のアタックに入る際にスタートに手間取っていた場面については、ギヤがうまく入らなかったという。

「(原因は)わからないです。なぜかギヤが入らなくて……(エンジンを再始動しても)ダメで、ハンドルをまっすぐにしたら入りました。なにかトラブルの前兆かもしれないです」

 このあたりも万全を期して、決勝日に臨むことになるだろう。

 

 

山下健太(KONDO RACING) 予選9番手

 開幕戦鈴鹿で2位表彰台を獲得した山下はQ2に進出するも9番手に終わった。この週末は走り始めから好調とは言えず、予選に向けて修正を図ったが「ポテンシャルがない」状態から「うまく改善できず走り始めの10番手くらいのまま予選が終わってしまった」印象だという。

 山下は以前、気温が低い間はいいが上がったときに不安があるという旨の話をしていた。今回のオートポリスは予選Q1開始時点で気温が27度、路面温度は47度まで上昇した。このような高温のコンディションで調子を落としたことについては、「こうなると思ってました」と素直に認めた。

「いきなりこんなに暑くなって、路気温もこれまでと全然違いますし(空気密度と標高の影響で)ダウンフォースも全然出ません。テストはずっと激寒のなかでやってきたので、本当にどうなるかわからない状態でここに来て、やっぱり冬の調子は維持できなかった、という結果でした」

 明日の決勝については、「ロングランのペースは鈴鹿の感じだと寒い時期だったとはいえ悪くなかったので、この暑いコンディションのなかでも悪くないのを信じて、戦略とうまくやって表彰台付近に行きたいです」と抱負を語った。