フェルスタッペン、大荒れのF1イモラ初日ではお馴染み“GP”がレースエンジニアを担当せず | 北海熊の独り言

フェルスタッペン、大荒れのF1イモラ初日ではお馴染み“GP”がレースエンジニアを担当せず

F1エミリア・ロマーニャGPのフリー走行1回目で荒れたセッションを過ごしたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。セッション中、チームとフェルスタッペンの無線のやり取りからは普段レースエンジニア主任を務める“GP”ことジャンピエロ・ランビアーゼとは異なる声が聞こえてきた。

 その声の主は、パフォーマンスエンジニアのトム・ハート。レッドブルはmotorsport.comに対して、ハートにレースエンジニアとしての経験を積ませ、ランビアーゼの役割をより深く理解させることで、両者の協力関係を改善するための特別措置だと説明。昨年のアブダビGPのフリー走行2回目でも同様の措置が行なわれた。

 ただハートの対応は、フェルスタッペンが荒れたFP1を過ごしたことで必要以上に大きな注目を集めた。

 レッドブルはFP1後半に予選想定プログラムを実施したが、フェルスタッペンは最初のタイム計測でセクター2の遅れが響いてトップのシャルル・ルクレール(フェラーリ)には届かず。フェルスタッペンはアックエ・ミネラーリ(ターン11)のセクションで「ひどいよ。×××みたいにグリップがなかった」とチームに報告した。

 フェルスタッペンは2回目の計測でヴァリアンテ・アルタ(ターン14~ターン15)への進入でマシンのリヤを失いかけ、シケインをカット。その後もコースオフが続いた。

「マシンはすごくボトミングしがちで、エイペックスに向けてフロントが×××みたいにゼロだ」

 フェルスタッペンはアックエ・ミネラーリでの苦戦についてそう語った。

 ハートがフェルスタッペンに対して、セクター2のトサ(ターン7)、ピラテッロ(ターン9)での「ちょっとした弱さ」を伝えると、フェルスタッペンは「ああ、でも何が弱いの? 僕がコースオフしたことは分かっているけど、あそこで何が起こっているんだ?」と反論した。

 フェルスタッペンにとっては苦しいセッションとなったもののFP1は5番手。チームメイトのセルジオ・ペレスが4番手となった。

 ハートは続くフリー走行2回目でもフェルスタッペンを担当したが、レッドブル勢としてはまたしても低調なセッションとなり、フェルスタッペンが7番手、ペレスが8番手となった。