オスカー・ピアストリ「マクラーレンが優勝争いの”常連化”すると思うのは甘い考え」     | 北海熊の独り言

オスカー・ピアストリ「マクラーレンが優勝争いの”常連化”すると思うのは甘い考え」    

F1マイアミGPで今シーズン初優勝を達成したマクラーレン。しかし今後も常に優勝争いができると思うのは「甘い考え」だとドライバーは指摘している。

 マクラーレンはマイアミGPでマシンを大幅にアップデートすると、レースではレッドブルを上回るペースを発揮した。レース中盤のセーフティカー出動も追い風となり、ランド・ノリスがマックス・フェルスタッペンを抑えキャリア初優勝を達成。マクラーレンとしても2021年以来となる久しぶりの勝利となった。

 競争力を伸ばしてきているマクラーレンは今週末のエミリア・ロマーニャGPでも注目されている。ただノリスは木曜記者会見において自分たちのポジションを「3番手だ」という考えを示した。

 チームメイトのオスカー・ピアストリはこの発言について適切な評価かと思うかと尋ねられ、次のように答えた。

「それを知るのはとても難しいね。僕らは中国とマイアミにもう少し苦戦すると思って挑んでいたんだけど、僕らとしては最も競争力のある週末だったかもしれないんだ。特にマイアミはね」

「僕らは、どうなるのかを予想するのをやめて、ただどうなるかを確かめることを学んだと思う」

「(イモラは)タフになってくるだろうと僕は思っている。フェラーリはアップデートを持ち込んでいるからね。レッドブルが何をしてくるかは分からないけど、彼らは常にマシンを良くしている。僕たちは立ち止まることはできないし、毎週末そんなふうになると予想することもできないんだ」

「1度勝ったからといって、毎週末僕たちが勝てると思うのは、甘い考えだと僕は思う。でも、確実に近づいてきているとは思うよ」

「シーズンを通じて、どんどん学びが多くなっている。それがかなりの助けになっているんだ」

 

 

 ノリスとピアストリはマクラーレンが常に優勝を争うようになるためには、まだやるべきことがあると感じている。そのひとつがオーストラリア(フェラーリのカルロス・サインツJr.が勝利)や中国、マイアミなどタイヤがトリッキーなコースでの挑戦が、異なる結果を生んできたことだ。

 バーレーン、ジェッダ、鈴鹿といったタイヤが比較的複雑ではない場所では、レッドブルがフェラーリを抑えて優位に立っていたことからもそれが分かる。

「これまでの進歩を考えると、(近い内にタイトル争いに加わることについて)ノーと言う理由はない」と、ノリスは言う。

「だけど毎週末コンスタントにそれを成し遂げるのは、全くの別仕事だ。予選でもレースでも、毎回プレッシャーがかかる中でパフォーマンスを発揮しなくちゃいけないとき、僕がこれまでにやってきたこと以上にそのポジションを争うのは難しい」

「マックスともう少しレースをして、フェラーリとだってもう少し戦えることを楽しみにしている。ここ数年間、僕らができていなかったことなんだ」

「僕は自信過剰なわけでもないし、過小評価もしていない。自分たちの立ち位置を受け入れられる良いバランスにあると思うし、今のところは3番手のチームだと思っている。でも、ここ(イモラ)で良い週末を過ごせれば、それも変わるかもしれない」

「グリッド上のどのチームよりも僕らの成長率は優れていると自信がある。来年までに、僕らはもっと頻繁に優勝を争えるようになると僕は信じている」

「大風呂敷だけど、タイトルにも挑戦できればいいね」