オリバー・ベアマン、絶好のタイミングでイモラでハースF1のFP1に登場 | 北海熊の独り言

オリバー・ベアマン、絶好のタイミングでイモラでハースF1のFP1に登場

ケビン・マグヌッセンが2024年F1シーズンの全ラウンドに出場できるかどうか不確実性が高まる中、今週末イモラで行われるオリバー・ベアマンのハースF1チームとのフリー走行は、これ以上ないタイミングで行われる。

オリバー・ベアマンの2024年シーズンは断片的なものだった。バーレーンで競争力のないプレママシンを駆ってF2開幕戦に挑んだベアマンは、ジェッダでポールポジションを獲得した後、虫垂炎に苦しむカルロス・サインツに代わってフェラーリからセンセーショナルなF1デビューを飾った。

フェラーリのリザーブドライバーは、スクーデリア史上最年少とは思えない活躍を見せ、デビュー戦で7位入賞を果たしてポイントを獲得した。

来年のF1昇格も期待されるベアマンについて、フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールはサウジアラビアGPの後、「ベアマンの主な焦点は今季のF2にある」と語った。

しかし、ベアマンはメルボルンでまたもF2での苦戦を強いられ、その結果、今のところチャンピオンシップで2ポイントしか獲得していない。19歳のベアマンにとってF2タイトルが手の届かないものであることは明らかで、来年フルタイムでのドライブを望むのであれば、F1マシンで印象的な走りを見せたほうがベアマンのためになりそうだ。

ハースF1のチーム代表である小松礼雄は、F1フリープラクティスでベアマンの適性を評価することは、F2キャンペーンよりも 「重みがある 」と考えている。

「それは組み合わせです。確かに彼はF2でパフォーマンスを発揮する必要があります」と小松礼雄は語った。

「しかし、我々が彼と直接仕事をする場合、隅から隅まで、すべての環境や、特定のことが起こっている理由を理解する必要があります。そうですね、おそらく彼と一緒に何をするか、彼が私たちの環境でどのようにパフォーマンスを発揮するかをもっと重視するでしょう。ですが、もちろん彼はF2でパフォーマンスを発揮する必要があります。それは明らかです」

「彼には6回の(FP1)セッションが予定されており、その最初のセッションはイモラで見ることになります。我々は彼をどのように成長させ、どのように協力できるかを本当に楽しみにしています」

ベアマンはフェラーリのプラクティスやテストに参加する傍ら、ハースのリザーブドライバーも務めている。イモラではマグヌッセンに代わってベアマンがFP1に参加する。チームはリザーブドライバーと開発ドライバーのために年間を通して2回しかFP1枠を提供する必要がないことから、ハースがニコ・ヒュルケンベルグが空けた2025年のスペアシートのためにベアマンをオーディションしているのは明らかだ。

「チームに復帰し、イモラのFP1に参加することを本当に楽しみにしている」とベアマンは語った。「チームは好調なシーズンを送っているし、前回一緒に戦ったときよりも経験を積んでいるから、チームの好調を維持する手助けができると期待している」

もしベアマンが2025年のドライブを逃すようなことがあれば大きなショックだだろう。オーディション、あるいは準備さえしている。さらに、マグヌッセンに代わってベアマンがFP1をドライブすることは、レース出場禁止処分の可能性があるデンマークのドライバーにとってはタイムリーなことだ。マイアミでのドライビングに疑問を呈したマグヌッセンのペナルティポイント数は、1レース禁止に必要な12ポイントのうち10ポイントに達している。

レーススチュワードは、GP中に衝突を引き起こしたなどの違反に対して、タイムペナルティーとともに2ポイントのペナルティーポイントを与えることを強く求めており、2024年シーズンは18戦を残している。

マグヌッセンの欠場した場合、ベアマンはハースのレース活動を完成させるために彼の代わりにステップアップする明らかな候補者であり、その結果、イモラに出るタイミングは控えめに言っても好都合である。