角田裕毅、F1エミリア・ロマーニャGP展望「僕にとって第二のホームレース」 | 北海熊の独り言

角田裕毅、F1エミリア・ロマーニャGP展望「僕にとって第二のホームレース」

角田裕毅が、2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPへの展望を語った。

昨年のグランプリ、エミリア・ロマーニャ地方を襲った洪水と天候への懸念によって中止となった。ファエンツァのVCARBの本拠地も被害に遭い、近郊に住む角田裕毅がスコップを片手に街の清掃を手伝っている姿が拡散し、多くの称賛を呼んだ。

 

「次はイモラです!とても興奮しているし、過去に何度も走ったトラックのひとつです。もうひとつのホームレースで、僕にとっては第二のホームレースです」と角田裕毅は語った。

「残念ながら、昨年は洪水でレースをすることができなかったので、ここでレースをすること、そしてエミリア・ロマーニャのファンの声援を見ることができることをとても楽しみにしています」

「洪水の影響は甚大で、いたるところに泥が散乱し、家の中や持ち物、思い出の品、写真など、すべてを失った人たちがいます。エミリア・ロマーニャの街全体、地域全体が、その直後にどうやって復興したのか、人々が協力して、少なくとも移動できるように道路を整備した方法はとても信じられません」

「人々がお互いに助け合っている様子が印象的でした。被害に遭わなかった人たちは、スコップやカゴを持って、知らない人たちを助けられないかと町中を回っていた。僕の家は被害を受けなかったですが、他の人たちが助けているのをじっと見ているわけにはいかなかったので、シャベルを持って、大きな被害を受けた街の中心部に行き、通りを掃除し始めました」

「洪水と町がどのようにしてより強く戻ったかはいつまでも忘れられないでしょう。この地域は、僕が考えていたよりもずっと早く回復し、今は前を見据えています」

前戦マイアミでスプリント8位、決勝7位と大活躍だった角田裕毅は、F1デビュー前の準備の段階から何度も走行しているイモラ・サーキットでVCARBの従業員たちの前で良い結果を出すことを目指している。

「僕の家から15キロのところにあるイモラが今年、戻ってきました。いつもファエンツァで過ごしているのとまったく同じルーティンなので不思議です。自分で作ったヨーグルトとフルーツの朝食をとり、コーヒーメーカーでカプチーノを飲む。それから20分ほど移動するだけでトラックに着いて、レーシングスーツを着て、クルマに乗り込む。夜は家に帰って普通の夕食をとる。でも、実際にはレースウィークなんですよね」

「トラック自体はとても気に入っています。とてもテクニカルで、中高速コーナーと高速シケインがたくさんあって、鈴鹿に似ているけど少し狭いです。いつ走っても楽しいし、いい思い出がたくさんあります」

「特にVCARBのグランドスタンドが、僕が速いマシンを運転できるようにファクトリーで懸命に働いている人たちで埋め尽くされているのを見るのが楽しみです。ようやくファクトリーの人たちや応援してくれている人たちの前で走ることができるし、チームが彼らの前で良い結果を出せることを願っています!」