【SUPER GT】第2戦富士GT300予選 : JLOCランボルギーニがコンマ5秒差のポール | 北海熊の独り言

【SUPER GT】第2戦富士GT300予選 : JLOCランボルギーニがコンマ5秒差のポール

5月3日、2024年スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE』の公式予選が静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT300クラスは88号車JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がポールポジションを獲得した。


 2024年シーズンから新導入された“タイム合算”方式の予選は今回で二度目を迎えた。この方式では、ふたりのドライバーがQ1とQ2で記録したベストラップの合計タイム順で決勝グリッドを決定し、両セッションで1セットのタイヤを使用する。

 陽光と春風の心地よい五月晴れに恵まれた予選日。予選開始時刻の14時25分時点での気温は23度、路面温度は38度となるなか、13台が出走するQ1B組からセッションが開始された。

Q1:GT3勢が熾烈な上位争いのなか、GAINER Zが快調デビュー

 10分間の走行でもっとも速いタイムをマークしたのは、公式練習から好調のJLOC Lamborghini GT3の元嶋佑弥。2番手には開幕戦岡山でポールポジションを獲得しているLEON PYRAMID AMGが篠原拓朗のドライブで続き、3番手には新田守男が乗るK-tunes RC F GT3がつけた。

 以下、UPGARAGE NSX GT3、SUBARU BRZ R&D SPORT、UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI、Green Brave GR Supra GT、HELM MOTORSPORTS GTR GT3までがQ2上位16台による“アッパー16”に進出。Syntium LMcorsa GR Supra GT、マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号、HOPPY Schatz GR Supra GT、RUNUP RIVAUX GT-R、脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-RはQ2下位の“ロワー17”に進む。

 続いて行われたQ1A組では、セッションの最後にタイムを記録したグッドスマイル 初音ミク AMGの片岡龍也がトップタイムをマーク。2番手には公式練習首位のリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R、3番手には開幕戦岡山を制したmuta Racing GR86 GTが続いた。

 また、このQ1A組には今大会が正式デビューとなるGAINER TANAX Zが初出走。午前中の公式練習では車検不合格への対応を行うために走行できなかったものの、マシンを調整し、“ぶっつけ本番”での予選出走となった。そのGAINER TANAX Zは、首位の56号車と0.328秒差の4番手タイムをマークしてQ2“アッパー”進出のデビューを果たした。

 以下、PONOS FERRARI 296、Studie BMW M4、apr GR86 GT、シェイドレーシング GR86 GTがQ2“アッパー16”へ進出。apr LC500h GT、METALIVE S Lamborghini GT3、PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMG、ANEST IWATA Racing RC F GT3、D’station Vantage GT3、アールキューズ AMG GT3がQ2“ロワー17”に進むこととなった。

 なお、藤井誠暢がドライブしたD’station Vantage GT3は、セッション終了時には3番手タイムとなっていたが、4輪脱輪のためアタックラップのタイムが抹消となり13番手となっている。

 

【グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)】

 

Q2:ヨコハマ勢が上位独占。総合最速は88号車ランボルギーニに

 GT500クラスのQ1を終え、15時18分よりGT300クラスのQ2ロワー組がスタート。11台が出走した10分間のセッションで最速タイムをマークしたのは、この日がスーパーGT初走行のチャーリー・ファグが乗るD’station Vantage GT3となった。2番手には中村仁が駆るapr LC500h GTがつけ、3番手には冨林勇佑が乗るPACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGがつけた。

 いよいよポールポジションが決まるQ2アッパー組は、15時36分に10分間のセッションがスタート。開始とともにほとんどのマシンがコースインしていくが、11号車GAINER TANAX Zはガレージでの作業が続けられ、未出走のままセッションを終えた。

 残り3分ごろになるとタイムバトルが白熱し、トップ車両が目まぐるしく入れ替わる。そのなかで小暮卓史のドライブするJLOC Lamborghini GT3が、暫定トップの65号車LEON PYRAMID AMGを0.2秒上回るタイムをマーク。最後までこのタイムを上回るマシンは現れず、Q1での元嶋佑弥との合算タイムで3分12秒150となり、ポールポジションを獲得した。

 2番手には、セッション最終盤に谷口信輝がタイムを更新したグッドスマイル 初音ミク AMGが入り、フロントロウを確保。3番手は公式練習から好調の56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが続き、ヨコハマタイヤがトップ3を独占した。

 4番手は開幕戦岡山で2位表彰台を獲得して36kgのサクセスウエイトを搭載している65号車LEON PYRAMID AMGがつけ、上位4台をGT3マシンが独占。5番手にはGTA-GT300車両の開幕戦ウイナー、muta Racing GR86 GTが続いている。

 初の3時間レースとなる決勝は、4日(土)の13時30分より開始予定だ。

 

【2024スーパーGT第2戦富士 GT300ポールポジションを喜ぶ伊与木仁エンジニア/元嶋佑弥/小暮卓史/則竹功雄監督(JLOC Lamborghini GT3)】

【リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)】

【Q2は未出走となったGAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)】

 

2024スーパーGT第2戦富士GT300予選正式結果(18時25分発表)


Pos./No./Car/Q1DriverQ2Driver/Tire/SW/Q1TimeQ2Time/TotalTime
1/88/JLOC Lamborghini GT3/元嶋佑弥小暮卓史/YH/6kg/1’36.0841’36.066/3’12.150
2/4/グッドスマイル 初音ミク AMG/片岡龍也谷口信輝/YH/4kg/1’36.1561’36.476/3’12.632
3/56/リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R/J.P.デ・オリベイラ佐々木大樹/YH/0kg/1’36.2541’36.548/3’12.802
4/65/LEON PYRAMID AMG/篠原拓朗蒲生尚弥/BS/36kg/1’36.7191’36.268/3’12.987
5/2/muta Racing GR86 GT/平良響堤優威/BS/44kg/1’36.4501’36.749/3’13.199
6/45/PONOS FERRARI 296/K.コッツォリーノL.ワドゥ/MI/0kg/1’36.5021’36.708/3’13.210
7/96/K-tunes RC F GT3/新田守男高木真一/DL/10kg/1’36.8451’36.461/3’13.306
8/61/SUBARU BRZ R&D SPORT/井口卓人山内英輝/DL/0kg/1’36.9581’36.448/3’13.406
9/7/Studie BMW M4/B.スペングラーN.クルッテン/MI/22kg/1’36.5251’36.950/3’13.475
10/52/Green Brave GR Supra GT/野中誠太吉田広樹/BS/16kg/1’37.0471’36.502/3’13.549
11/18/UPGARAGE NSX GT3/小林崇志小出峻/YH/0kg/1’36.9421’36.679/3’13.621
12/62/HELM MOTORSPORTS GT-R/平手晃平平木湧也/YH/0kg/1’37.1741’36.996/3’13.170
13/31/apr LC500h GT/小高一斗中村仁/BS/12kg/1’36.7961’36.517/3’13.313
14/9/PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMG/阪口良平冨林勇佑/YH/0kg/1’37.1381’36.582/3’13.720
15/20/シェイドレーシング GR86 GT/平中克幸清水英志郎/MI/0kg/1’36.6791’36.093/3’13.772
16/87/METALIVE S Lamborghini GT3/松浦孝亮坂口夏月/YH/8kg/1’36.9251’36.904/3’13.829
17/6/UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI/R.メリ片山義章/YH/2kg/1’37.0271’36.206/3’14.233
18/30/apr GR86 GT/小林利徠斗永井宏明/YH/0kg/1’36.6491’36.363/3’15.012
19/777/D’station Vantage GT3/藤井誠暢C.ファグ/DL/0kg/1’40.0191’35.835/3’15.854
20/60/Syntium LMcorsa GR Supra GT/吉本大樹河野駿佑/DL/0kg/1’37.2821’36.051/3’14.333
21/50/ANEST IWATA Racing RC F GT3/I.フラガ古谷悠河/YH/0kg/1’37.3151’36.575/3’14.890
22/5/マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号/藤波清斗塩津佑介/YH/0kg/1’37.7681’38.013/3’15.781
23/25/HOPPY Schatz GR Supra GT/菅波冬悟松井孝允/YH/0kg/1’37.9711’36.886/3’15.857
24/360/RUNUP RIVAUX GT-R/大滝拓也荒川麟/YH/0kg/1’38.1871’36.847/3’16.034
25/48/脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R/井田太陽柴田優作/YH/0kg/1’38.9631’38.125/3’17.088
26/22/アールキューズ AMG GT3/和田久加納政樹/YH/0kg/1’40.5491’38.044/3’18.593
27/11/GAINER TANAX Z/富田竜一郎石川京侍/DL/0kg/1’36.484No Time/No Time

 

・走路外走行により不採用としたラップタイム
Q1A:CarNo.2 1分39秒172(4/6Laps)、CarNo.777 1分36秒295(4/5Laps)、CarNo.56 1分36秒166(5/5Laps)、CarNo.22 2分03秒550(6/6Laps)
Q1B:CarNo.52 1分37秒068(4/5Laps)
Q2Gr.1 CarNo.30 1分39秒088(3/6Laps)、CarNo.30 1分38秒131(4/6Laps)、CarNo.6 1分49秒900(5/5Laps)、CarNo.62 1分47秒732(6/6Laps)、CarNo.7 1分37秒105(5/6Laps)
Q2Gr.2:CarNo.9 1分37秒197(3/5Laps)