フェルナンド・アロンソ「スプリントの週末はタイヤ割当セット数を増やすべき」 | 北海熊の独り言

フェルナンド・アロンソ「スプリントの週末はタイヤ割当セット数を増やすべき」

F1中国GPでは今季初のスプリントが実施された。週末を終えてアストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、今後のイベントではタイヤの割当セット数を増やすべきだと考えている。

 

スプリントフォーマットの週末では、予選と決勝の前に1回しかフリー走行が設定されていないため、チームは通常のフォーマットとは異なる走行計画を立てることになる。

 中国GPのFP1では、各チームがセッション前半にロングランに集中し、後半には予選シミュレーションを実施。アロンソのチームメイトであるランス・ストロールがトップタイムを記録した。

 スプリントイベントでは、タイヤ割当が13セットから12セットへと1セット少なくなる。ハード2セット、ミディアム3セット、ソフト8セットだったのが、ハード2セット、ミディアム4セット、ソフト6セットとなる。

 アロンソは中国GP終了後「FP1で誰がより少ない本数で走れるか、誰がより少ないセット数のタイヤを使うかのゲームになるから、タイヤが増えるのは良いことだと思う」と語った。

「ファンにとっては残念なことだ」とアロンソは続ける。

「ショーやオーバーテイクのためにスプリント実施を望んでいるのに、(タイヤセット制限で)バトルをさせないなら、レースをしない方がいい」

 またF1は、次戦マイアミGPもスプリントフォーマットで開催する。アロンソは「タイヤが未知数な週末になる」と予想し、次のように語った。

「理想を言えば、全てのタイヤを活かすためにFP1は走りたくないし、ライセンスのペナルティポイントを(加点のリスクから)守るためにスプリントレースは走りたくない」

「マイアミではマシンから何かしらを学ぶ必要があるから、僕らがそうすることはない。でもまだ考える必要があるし、スプリントはさらなる調整が必要だ」

 

 

 2024年に向けてスプリントフォーマットは調整された。それにより、金曜日にフリー走行1回を1回行なった後、スプリント予選を実施。土曜日はスプリントと本戦用の予選、日曜日に決勝レースを行なうこととなった。

 そしてスプリントと予選の間には一時的にパルクフェルメルールが解除され、各チームはマシンのセットアップを変更することができるようになった。

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、今季のスプリントフォーマットを「楽しんでいる」と語った一方で、タイヤ割当セット数を増やすというアイデアに関してはアロンソと同意見だという。

「僕はこのフォーマットを楽しんでいるよ」とラッセルは言う。

「改善点がひとつあるとすれば、フリー走行用のタイヤルールの変更だろうね」

「フリー走行での走りが、その後の週末を左右するようなことはあってはならないから、フリー走行で全員に同じセット、同じ数のタイヤを与えてみてはどうだろう?」

「それが僕の考えだ。それ以外はかなり満足しているよ」

 

 
 2024年シーズンは5戦を終えて、FP1で赤旗中断がなかったのはバーレーンGPとサウジアラビアGPのみ。サウジアラビアGPの各車のFP1合計周回数は471周だったが、プレシーズンテスト直後に実施された開幕戦バーレーンGPでは、今季最もタイヤに厳しい路面に対応する必要があり、FP1では計422周に留まった。

 一方中国GPでは、コース脇の芝生が燃える奇妙なアクシデントでFP1が赤旗中断となったものの、各車が453周を記録した。