角田裕毅、接触誘発のマグヌッセンを糾弾「意味わかんない。無駄なプレッシャー」 | 北海熊の独り言

角田裕毅、接触誘発のマグヌッセンを糾弾「意味わかんない。無駄なプレッシャー」

角田裕毅が第5戦中国GPでリタイアの要因となった、ケビン・マグヌッセンとの接触について振り返った。

 

初の上海となった角田は、決勝では19番グリッドからレース開始。ソフト、ミディアムとつないだ後、21周目にバルテリ・ボッタスがターン11奥でマシンストップすると、ここから流れが一気に変わる。レースはバーチャルセーフティーカーとなり、ボッタスのマシン除去に時間が掛かっていることから、セーフティーカーへと突入した。

 

角田はバーチャルセーフティーカーからセーフティーカーに切り替わったタイミングでピットに入り、ハードタイヤにスイッチ。ここからのロングスティントで、最後まで走り切る狙いに出る。

 

このセーフティーカー時点で角田は15番手だったが、セーフティーカーエンドとともにランス・ストロールがピットインを行い、角田はマグヌッセンをターン1で抜いたこともあり、13番手まで浮上した。

 

その直後のターン6、強引にインへと飛び込んだマグヌッセンの左フロントが角田の右リアにヒットし、これで角田はスピン。右リアのタイヤがパンクしたためレース続行不能となり、リタイアを選択した。

 

 

角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 Time #9』にリモート出演し、この一件について改めて自身の見解を示している。番組MCのサッシャ氏、角田の師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏がインタビュアーを務めた。

 

サッシャ氏が「良いレースの流れだったんで、残念だったですね」と聞くと、角田は接触がなかった場合の“if”について語った。

 

「あれ(マグヌッセンとの接触)がなかったら(どうなっていたか)っていうのはちょっと見たかった。ですが、どっちにしろペースがなかったんで本当に。一つもいいラップがなかった」

 

「まあペースがないですけど、ポイントを取れたかどうかは厳しかったのかな、っていうのは正直あります。あのまま続行できても。でも、ポイント近くで走れてはいた」

 

 

そしてマグヌッセンに当てられ、リタイアに直結したシーンについてはこう回顧している。

 

「古いタイヤでマグヌッセンは。そこで頑張ってオーバーテイクしようとするのが、意味わかんない」

 

「(マグヌッセンの)ステアリング(舵角)を見ても、僕の方に行こうとしていますよね。プレッシャーをかけようとして。無駄なプレッシャーなんですけど」

 

「無駄なプレッシャーをかけようとして、なんか当たっちゃったみたいな。典型的な、まああるあるなんですけどドライバーの中で。ただ、このレベルではしてほしくないようなぶつかり方という感じですね」

 

 

サッシャ氏が“ここでタイヤから火花が出ています。これで(タイヤ及びレースが)ダメになっちゃったわけですけど”と映像を見ながら振ると、角田は落ち着いた口調でマグヌッセンを糾弾し始めた。

 

「なんかここは別にわざわざ僕を攻略する意味もあったのかというか。完全にライン的にも(マグヌッセン側が)不利だったんで」

 

「レーシングアクシデントというか……。レーシングアクシデントでもないか。まあドライバーの意地が、向こうが出しすぎちゃったのかな、と」

 

「それ以外あんまりないんですよ。じゃあもうちょっと外(のライン)行った方が良かったのかという余地もあるんですけど、僕は結構縁石の外まで出ているし。しかも十分(マグヌッセンに)スペースを与えている」

 

次戦は戦いの舞台を北米に移し、マイアミGPを迎える。今季は開幕戦から何度となくハースと戦っていることもあり、今後もしばらくRBとハースはバチバチの戦いを繰り広げることになりそうだ。角田は対ハース勢との戦いで、今後しっかり結果を示すことができるのか注目したい。