マックス・フェルスタッペン、F1日本GPを前に北海道ニセコでスキーを堪能 | 北海熊の独り言

マックス・フェルスタッペン、F1日本GPを前に北海道ニセコでスキーを堪能

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はF1日本GPを前に、リタイヤに終わった前戦の地、オーストラリアから北海道へと飛び、外国人観光客に人気のスキーリゾート、ニセコでスキーを堪能した。

 

これはファンにとっては少し驚きだったことだろう。フェルスタッペンは昨年のHonda Racing THANKS DAYで、契約上の理由から過去5年はスキーをしていない事を明かしていた。

 

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコの反応が気になるところだが、今回のスキー休暇は鬼教官も承知の上の事だった。

 

マルコはオーストリアの「OE24」とのインタビューの中で、ブレーキトラブルでDNFを余儀なくされた前戦に触れて「残念ながら、ああいったトラブルは時々起こるものだが、マックスは今、日本で最も素晴らしい最高のディープスノーでスキーをしている」と語った。

 

この意外な発言に対し、F1ドライバーはスキーが禁止されているはずでは?との疑問が投げかけられるとマルコは、その質問をかわしつつ「喋りすぎた…」と答えた。

 

他のスポーツのトップアスリート同様、フェルスタッペンがレッドブルとの間で結んでいる2028年までの契約には、キャリアやレース活動に深刻な影響を及ぼし得る危険な活動を禁止する条項があるものと見られている。

 

2014年にはF1の伝説的なドライバーであるミハエル・シューマッハがスキー中の事故で重傷を負った。このような事故は、チームの成績のみならず高額な資金を支払っているスポンサーにとっても大きな損失となり得るため、F1チームは契約によって高リスクな活動を制限するのが一般的だ。

 

しかしながら、3度のF1ワールドチャンピオンは、どうやら少なくともスキーに関しては禁止条項からの除外に成功したようで、今年2月に行われた新車「RB20」のローンチイベントの際に「もう5、6年間スキーをしていないけど、もう十分だと思う!」と語っていた。

 

 

危険との理由でフェルスタッペンが自身の希望を諦めなければならなかったのは、昨年のノルドシュライフェでのイベントも同様だった。

 

”緑の地獄”の異名を持つニュルブルクリンクの北コースで2023年9月に行われた「レッドブル・フォーミュラ・ニュルブルクリンク」でフェルスタッペンは、ノルドシュライフェでのF1ドライブを望んだものの、マルコは断固として首を縦に振らなかった。

 

この件についてフェルスタッペンはF1カナダGPを前に「僕はやりたかったんだけど、ヘルムートが許してくれなかったんだ」と説明した。

 

「彼は僕が限界まで攻めるつもりだって分かってたんだ。やりたかったのに」

 

「この話が持ち上がった時、ヘルムートと一緒にテーブルを囲んでいたんだけど、『ダメだ、ダメだ、そんなことするな!』って言われてね」

 

これに対してマルコは「彼は『ああ、やらないよ』と言うだろうが、それでもクルマに乗ったらすぐに狙いにいくだろう」と振り返った。

 

「マックスのことは分かっている。記録なんて気にしないと言っているが、彼は秒単位でレコード記録を知っているし、あそこを走るのであれば、ただそれを破るのではなく、徹底的に破りたいと思うはずだ」