ランド・ノリス 「マクラーレンにはまだまだポテンシャルがある。その事実が自分を笑顔にさせる」 | 北海熊の独り言

ランド・ノリス 「マクラーレンにはまだまだポテンシャルがある。その事実が自分を笑顔にさせる」

マクラーレンF1のランド・ノリスは、2024年シーズンのマシンMCL38にはまだまだ改善するポテンシャルがあると考えている。

 マクラーレンは2023年シーズンに大きく躍進し、今シーズンもその勢いを持ち越している。第3戦オーストラリアGPではノリスが3位となり、今シーズン初の表彰台をチームにもたらした。

 ノリスは今シーズンのここまでを振り返ると「全体的にはとても満足している」と語る。そして、この先チームがまだまだ改善を進めていけると感じられていることに勇気づけられていると口にした。

「もっとハッピーになれるか? それはそうだ。皆もそうかと聞かれれば、それもイエスだ。だって僕らは常に高みを目指していて、もっと高い位置で競えることを望んでいるんだからね」

「でも今シーズンをこうして堅実なポジションでスタートできて、さらに僕らがまだ多くの部分で改善が可能だとわかっているのは、笑顔にさせられるね。今の僕らは良いポジションにあるけれど、もっと良い結果を得られるだろうと思えるんだから」

「1年前を振り返ると、全く違う状況に置かれていた。僕らはそこから他のライバルたちを大きく上回る開発を行なってきたんだ。今はトップに近づくにつれてだんだん難しくなってきているけれど、まだ僕たちにはやるべきことがたくさんある」

「チームとして僕たちが実現してきた進歩を嬉しく思っている。僕らの働き方や、皆の継続的な努力にも凄く満足している」

 なおノリスは2024年も変わらず強さを発揮しているレッドブルについては、昨年の早い段階から開発の焦点を2024年マシンに移していたことを考えれば、驚くべきことではないと語る。

「レッドブルとのギャップは完全に予想通りだね」とノリスは言う。

「昨年、どのタイミングで彼らが開発を止めて、今年に向けて良いマシンを開発するために時間と努力を注いできたかを考えればね。だから、僕たちにしてみれば彼らに近づけていることが、良い兆候なんだ」

「たぶんいちばん印象的だったのはフェラーリだろうね。彼らが大きく一歩前進してきたけど、昨年から今年にかけてでは最も大きな一歩だったと思う。でも僕たちだってまださほど離れていない。それはとても良い兆候だと思う」

「当然、僕たちも常に”もう少し”と思っているし、すぐにトップを争えることを望んでいた。それでも一歩前進している。それにここ数年、僕らは本当に苦戦しているところに取り組めていなかったと思うけれど、今はこれまで以上にそういった部分に取り組めている」

 そしてノリスはマクラーレン自体が、昨シーズン終盤には必ずしもレッドブルにとって最強のライバルではなかったため、フェラーリに“追い抜かれた”というのは間違いだとも語った。

「昨年終盤には、2番手チームにも接近できなかったレースがかなりあった。アブダビでは僕らは2番目に速いチームにも、3番手や4番手のチームにだって及んでいなかったんだ」

「だから僕は自分たちが2番手チームだったとか、今はフェラーリが僕らを追い抜いていったというようなことは決して言わないんだ」

「もう少しオールラウンドに良いパッケージを持っていると考えたいところだけど、ザントフールトのような僕らに多くの弱点が露呈したコースにはまだ訪れていないと思う。もちろん、楽しみではないけどね! それにマシンの弱点がどこなのかをハッキリ示してくるコースがいくつかあると思うよ」