メルセデスF1、ルイス・ハミルトンのセットアップ実験は「裏目に出た」 | 北海熊の独り言

メルセデスF1、ルイス・ハミルトンのセットアップ実験は「裏目に出た」

メルセデスF1は、2024年F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行2回目で2番目に遅いタイムを記録したルイス・ハミルトンのマシンは、思い切ったセットアップ変更が「裏目に出た」と認めた。

ハミルトンはペースセッターのシャルル・ルクレールに1.5秒、メルセデスのジョージ・ラッセルにコンマ8秒及ばず、18番手で1時間の走行を終えた。ウィリアムズのドライバー、アレクサンダー・アルボンがセッションに参加しなかったため、ハースのケビン・マグヌッセンよりも速い周回しかできなかった。

 

メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフは、2台のマシンでさまざまなセットアップを「実験」したが、「パフォーマンスを解き放つには至らなかった」と語った。

「2回目のセッションではルイスのマシンでかなり劇的なセットアップ変更を行ったが、それが大きく裏目に出てしまった」とヴォルフはSkyに語った。

「だが、だからこそあのようなセッションがあるんだ。反対側では少し良かったが、パフォーマンスが足りなかった。彼がそのラップを終えていれば、1周のラップではもう少し良くなっていたと思うが、全体的には良い1日ではなかった」

 

022年に現行のテクニカルレギュレーションが導入されて以来、メルセデスは成績不振に苦しんでいる。チームの最新F1マシンは先代とは大きく異なっている。

 

バーレーンGPのプラクティス2回目でドライバーたちがトップタイムをマークするなど、期待の兆しは見せているものの、レースウイークを通じてそれを維持することはできていない。

メルセデスF1は、開幕から2戦を終えてコンストラクターズ選手権で4位につけており、ヴォルフはこれまでのチームの進歩に満足していないことを認めた。

「不満がないと言ったら、それは真実ではないだろう」とヴォルフは語った。

「確かに、我々はあらゆる方向から多くのことを試みているが、我々を正しい方向に導いてくれる特効薬はまだ見つかっていないようだ」

「だが、努力は続けなければならない。このクルマのパフォーマンスは以前にも見たことがある。ただ、このレギュレーションでは不利だとは言いたくない。なぜなら、レギュレーションに対応するために必要なものはすべて持っているからね。努力するつもりだ」