【SUPER GT】スーパーGTで2024年からレギュレーションに『リザーブドライバー制度』追加 | 北海熊の独り言

【SUPER GT】スーパーGTで2024年からレギュレーションに『リザーブドライバー制度』追加

3月12日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、2024年のスポーティングレギュレーションの一部改訂を発表した。この中で、付則11として『リザーブドライバー制度』が定められ、各競技参加者が任意でリザーブドライバーを登録できることになった。

 スーパーGTでは、300kmレースでは最低2名のドライバーが必要で、長距離レースでは3名を登録することができる。ただ、これまで決勝日になってから体調不良等で欠場するドライバーがいた際に、2名で登録していたチームはレース途中でのリタイアを決断するしかなかった。今回、スーパーGTでリザーブドライバー制度が採用されたことで、こういったケースが避けられるようになる。

 今回スポーティングレギュレーションの付則11として追加されたリザーブドライバー制度によれば、競技参加者は任意でリザーブドライバーを登録することが可能になった。まずリザーブドライバーを登録したいチームは、公式予選前日の大会参加受付終了時刻までに所定の書式で競技会事務局、ならびにGTアソシエイションに登録することが必要になる。

 登録できるレースは、2名で戦う300kmのレースでは全チーム、長距離レース等で1名の追加が可能な際、第3ドライバーを登録していないチームがリザーブ登録が可能となる。なお、複数の競技参加者が同一ドライバーをリザーブドライバーとして登録することができる。例えば、メーカーで1名リザーブドライバーを立て、そのメーカー系の複数チームに登録しておくことなども可能となるということだ。ただし、すでにレギュラードライバーとして登録されているドライバーをリザーブにすることはできない。

 リザーブドライバー登録ができるドライバーは誰でも良いわけではなく、スポーティングレギュレーション第4条に記載された競技ライセンス等の条件を満たすこと、第8条に定められた保険に加入していることが求められる。なお保険に加入していない場合は当該ドライバーに対し1人あたり1,000万円以上の有効なレース傷害保険が付保されていることを競技参加者が保証することなどの条件がある。

 実際にリザーブドライバーに交代する場合の条件としては、公式予選前日に行われる参加受付以降のときは、レギュラードライバーが急病、ケガ等(公式練習や公式予選でのクラッシュによるケガを含む)に見舞われ、以降の公式セッションに参加不可とGTAメディカルデリゲートが判断し、競技会組織委員会、競技会審査委員会がリザーブドライバーの変更を認めた場合に限られる。

 交代の申請は、次の公式セッション開始2時間前までで、認められた場合、リザーブドライバーは競技長、GTAレースディレクターによるブリーフィングを受けること。リザーブドライバーへの変更申請を提出した競技参加者はドライバー変更手数料、再ブリーフィング料を競技会事務局に支払うことが必要となる。また、予選後にリザーブドライバーへの変更を行った場合、決勝中にドライブスルーペナルティが課せられる。