元F1王者「フェルスタッペンが誰よりも抜きん出ているのは、卓越した才能だけではない」 | 北海熊の独り言

元F1王者「フェルスタッペンが誰よりも抜きん出ているのは、卓越した才能だけではない」

F1界のレジェンドであるアラン・プロスト曰く、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はこの先長い間、F1の頂点に立ち続けることができるという。

 

今年、26歳のフェルスタッペンがプロストの持つ4度のドライバーズタイトル獲得という輝かしい記録に並ぶだろう、というのがF1パドックの圧倒的な意見だ。レッドブルのライバルチームにとっては大打撃だ。

 

「フェルスタッペンは興奮や希望の象徴ではない、というより、競争相手の絶望が伝わってくる」とオーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙は見ている。

 

そしてその絶望の中、さらにはマックスの実父ヨスが直接関与するクリスチャン・ホーナーのスキャンダルが渦巻く中、プロストはフェルスタッペンを「フレッシュでやる気があり、4度目のタイトルに近づいている」と見ている。

 

バーレーンにいた69歳のプロストは『Servus TV』に対し、次のように語った。

 

「頭は重い右足と同じくらい重要だ。私の時代もそうだった。最初のタイトルを取ると、すべてが変わる。キャリアの中で大きな目標を達成したのだから、今度は新しい目標が必要になる。マックスは今、3つのタイトルを獲得し、2023年だけでも非常に多くのレースで勝利している。常に自分のモチベーションを高めていかなければならない」

 

「この点でマックスに問題はない。彼の生き方、態度、性格は、常にフレッシュで成功に飢えているように見えるからね。これほど成功すると、成功し続けることを期待する人もいれば、新しい何かに飢えているためにつまずくのを待っている人もいる。マックスはこの状況をよく理解していると思う」

 

1年前、3度目のタイトルを獲得したときと同じように、4度目のタイトルを狙うマックス・フェルスタッペンのモチベーションは高い」とプロストは語った。

 

また、フェルスタッペンは大成功を収めるために必要な“エゴイスト”でありながら、“ナイスガイ”でもあるという一線を巧みに踏み越えているとプロストは考えている。

 

そして、現在のライバルの中でフェルスタッペンほど優れた存在はいないと考えている。

 

「マックスが他の誰よりも抜きん出ているのは、卓越した才能があるからだけではない。彼はチームメイトよりもマシンから多くのものを引き出すことができる。性格や心構えの問題でもあるんだ」

 

「シャルル・ルクレール、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリなど、他の若いドライバーたちも素晴らしい速さを見せている」

 

「しかし、優勝することと、シーズンを通して最高レベルでコンスタントに戦い、タイトルを争えるようになることは別のことだ」

 

「今の私でも、彼らがマックスのような状況に置かれた場合、そのプレッシャーにどう対処するかと言うのは不可能だ」