ランド・ノリス「バーレーンでの調子が悪かったとしても、今シーズン全体を表すモノではない」 | 北海熊の独り言

ランド・ノリス「バーレーンでの調子が悪かったとしても、今シーズン全体を表すモノではない」

F1の2024年シーズンが、2月29日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開幕する。マクラーレンのランド・ノリスは、このサーキットでの調子からシーズン全体を判断するのは早計だと語った。

 マクラーレンは直近2年間、バーレーンGPでは厳しいレースが続いている。2022年はテストで信頼性の問題が発生し、2023年もマシン開発に遅れが出ている状態でレースに挑まなくてはならなかったことも、その一因だ。

 しかし昨年中盤以降、マクラーレンは大きく戦闘力を上げた。2024年に向けて、これまでより良いスタートを切っていていくことが期待されている。

 ただアンドレア・ステラ代表はレッドブルに近づくためにはまだやるべきことが残っているとテスト中に言及。ドライバーのノリスはマクラーレンが「レッドブルやフェラーリには遠く及ばない」状況にあるとも語るなど厳しい予想を語っていた。

 しかし同時に、バーレーンGPでの結果や調子だけで2024年シーズンを判断してはいけないともノリスは語った。

「バーレーンは僕らにとって、これまで良いサーキットだったことはない。ここでは一度たりとも僕らが最強のレースをしたことはないんだ」

 ノリスはそう語る。

「だけどそれで判断するのは早すぎると思うし、『オーケー、僕らはバーレーンで全然うまく行かなかった。今シーズンは終わりだ』と言うのも早すぎるよ」

「みんなのためでもある。そもそもみんな、浮き沈みがあるんだ。全体に対して互いがどんなポジションにいるのかを正直に判断するためには2~3戦もしくは4~5戦は必要だ。バーレーンで見られたパフォーマンスだけで判断するんじゃないんだ」

 ノリスはそう説明した。彼はその上で、2024年マシンのMCL38が昨年大きな前進を果たした、シーズンを通じて表彰台を争う存在へと変わった昨年マシンMCL60から前進したモノだということも強調している。

 そして、MCL38は特定の領域で期待したほどの進歩を遂げたわけではないが、昨年好調だったサーキットでは、今年も上手くいくはずだと考えている。

「様々なことの組み合わせなんだ。一歩前進したことを確実に確認したいのであれば、僕らにはまだやることがある」

「僕たちはクルマを速くすることができたと思うし、それは得られたデータからも明らかなことだ。でも、様々な事から僕としてもチームとしても期待したほど進歩できなかった」

「いくつかの問題は、ここバーレーンの特性によって強調されてしまったと思う。だから昨年とても速かった鈴鹿のような場所に戻る時は、とても自信があるよ。僕らは最高のマシンの1台になれると、確信しているんだ」

「バーレーンはこれまで僕たちのクルマには必ずしも合っていなかった。そして、そのせいで僕らはここで少し苦戦することになるだろう。でもこの先で挽回することは可能だという自信がある」