ランド・ノリス、レッドブルやフェラーリとの差を痛感「遠く及ばない」
F1プレシーズンテストを終えて、マクラーレンのランド・ノリスはチームがまだ「レッドブルやフェラーリには遠く及ばない」状況にあると語った。
昨年王者のレッドブルは2024年シーズンに向けて、大胆な新デザインのRB20を投入。テストではロングランで一貫した速さを見せつけた。フェラーリもまた、2023年のレースペースでの苦戦を解消すべく、バランスと安定性を高めたSF-24で注目を集め、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.のふたりがテストでトップタイムを記録した。
こうした結果を受けて、ノリスは同じバーレーン・インターナショナル・サーキットを舞台に行なわれる開幕戦ではレッドブルとフェラーリが他を引き離すだろうと考えている。
「僕らが一歩前進したと思うか? もちろんだよ」
ノリスはテスト最終日にそう語った。
「多くのことを改善できたと思うか? その答えはイエスだよ」
「でも結局のところ、他のチームと比べて自分たちがどの位置にいるかなんて分からない。僕らは良い位置にいると思う。昨シーズンの終わりには良いマシンがあった」
「僕らは間違いなく正しい方向に進んでいると思うけど、まだレッドブルやフェラーリには遠く及ばない」
「僕らがやらなきゃいけない課題はまだたくさんあるし、この数日間で学んだことを来週までに実行に移せることもある」
プレシーズンテストでマクラーレンのニューマシンMCL38は細かなトラブルに見舞われ、特にノリスは3日間で145周の走行に留まった。まだ妥当な周回数ではあるものの、他のライバルたちに比べれば少ない。
ノリスは、いくつか有益なロングランの機会を逃したものの、これで「世界の終わりという訳ではない」と語った。
「ここ数日、あちこちで問題があった。世界の終わりという訳じゃないけど、常に完璧な1日を過ごしたいんだ」
「(テスト2日目の)夜に沢山燃料を搭載積んだ状態でロングランをやることができなかったし、(テスト最終日の)朝になっても出せなかった」
「望んでいた結果にはならなかったけど、沢山のことを学べたし、やり遂げたかったことも沢山あった。ほとんどの部分には満足しているけど、もっとこうすればよかったと思うことがいくつかある」