【SF】SF鈴鹿公式合同テストDay2-S3 : 牧野任祐が首位キープ、山本尚貴2番手 | 北海熊の独り言

【SF】SF鈴鹿公式合同テストDay2-S3 : 牧野任祐が首位キープ、山本尚貴2番手

2月22日、三重県の鈴鹿サーキットでは、全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式合同テストの2日目のセッションが始まった。10時45分から2時間で行われたセッション3では、セッション1、2に続いて牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が最速タイムを記録した。

 

 21日は午前・午後ともに雨/ウエットのコンディションとなった鈴鹿。22日朝までに雨は上がったものの、セッションスタート時点ではところどころに乾いた部分はあるものの、多くの路面は濡れたままの状態となった。

 

 気温10度/路面温度11度、曇り空の下、セッション開始とともに、各車はウエットタイヤを装着してコースインしていく。前日午前にクラッシュのあった大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)も、このセッションから走行を再開している。

 

 序盤、ウエットタイヤで野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分45秒801というタイムをマークしトップに立つ。これに大湯が続いたが、開始10分を過ぎたところあたりから、ピットに戻り、ドライバーもマシンから降りる陣営が目立ち始める。いわゆる路面の『乾き待ち』となったようだ。山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分41秒489と最速タイムを塗り替えてピットに戻ると、コース上で走行する車両はゼロとなった。

 

11時18分、唯一コースインしていったラウル・ハイマン(TGM Grand Prix)が最終コーナーでスピン、アウト側のバリアにリヤからクラッシュしたことで、赤旗が提示された。

 

 10分強の中断ののち、セッションは再開されると、山本は1分40秒063へと全体ベストを縮める。

 

 次第にスリックタイヤを履く陣営も出るなか、11時48分、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)が最終コーナーでスピンオフ。アウト側グラベルにマシンを停め、2度目の赤旗となった。

 

【2024スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト ラウル・ハイマン(TGM Grand Prix)】

 

11時59分にセッションが再開されると、最初はウエットを履く陣営も見られたものの、すぐにスリック勢が全体ベストを更新し始め、残り30分を前にいよいよ完全ドライコンディションでの走行を迎えた。

 

 野尻が1分38秒562の最速タイムを刻み、残り23分というタイミングではチームメイトの岩佐歩夢(TEAM MUGEN)がチームメイトからわずか0.001秒差の2番手に浮上する。

 

 さらにテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がセクター2で全体ベストをマークしながらアタックを敢行すると、1分38秒215を記録してトップへ。続いて坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が2番手、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3番手へと浮上してくる。坪井は翌周に1分37秒台に入れ、プルシェールを上回って暫定首位に立った。

 

残り15分を切ったところで、牧野がセクター3までの全区間で全体ベストをマーク、セクター4ではインラップの車両にやや引っかかったものの、1分37秒455という、坪井を0.4秒ほど上回るタイムを記録し、首位に立った。

 

 セッション残り5分を切り、いくつかの陣営はニュータイヤを装着し、予選さながらの最終アタックへ。まずは山下健太(KONDO RACING)が3番手、続いて福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が1分37秒台に入れて2番手に浮上してくる。

 

 そんななか、セッション序盤にはクラッシュもあったハイマンがセクター2で全体ベストをマークし5番手に浮上する。阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が4番手、岩佐がセクター1全体ベスト、セクター2、3でも自己ベストを刻むも、首位には届かず2番手タイムとなる。しかし直後にこの岩佐のタイムを山本が上回り、2番手に飛び込んだ。

 

 最終盤、1アタックしたタイヤを履いてコースインしたと見られる牧野は、ベストタイムの更新はならなかったものの、1分37秒6を記録してみせた。

 

 これで前日から3セッション連続で、牧野がトップタイムを記録。このセッション2番手は山本、3番手以下は岩佐、福住、坪井、阪口、山下、ハイマンというトップ8のオーダーとなった。

 

【2024スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)】

【2024スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト Juju(TGM Grand Prix)】

全日本スーパーフォーミュラ選手権 鈴鹿公式合同テスト2月22日午前 セッション3タイム結果

Pos. No. Driver Team Engine Time Laps
1 5 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HONDA/M-TEC HR-417E 1’37.455 6/10
2 64 山本尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING HONDA/M-TEC HR-417E 1’37.749 30/31
3 15 岩佐歩夢 TEAM MUGEN HONDA/M-TEC HR-417E 1’37.791 28/29
4 8 福住仁嶺 Kids com Team KCMG TOYOTA/TRD 01F 1’37.840 12/14
5 36 坪井翔 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA/TRD 01F 1’37.902 12/17
6 38 阪口晴南 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA/TRD 01F 1’38.115 9/10
7 3 山下健太 KONDO RACING TOYOTA/TRD 01F 1’38.174 11/12
8 55 R.ハイマン TGM Grand Prix HONDA/M-TEC HR-417E 1’38.193 15/17
9 19 T.プルシェール ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA/TRD 01F 1’38.215 13/21
10 6 太田格之進 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HONDA/M-TEC HR-417E 1’38.327 7/12
11 16 野尻智紀 TEAM MUGEN HONDA/M-TEC HR-417E 1’38.562 9/16
12 65 佐藤蓮 PONOS NAKAJIMA RACING HONDA/M-TEC HR-417E 1’38.733 6/14
13 20 国本雄資 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA/TRD 01F 1’38.760 12/20
14 39 大湯都史樹 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA/TRD 01F 1’38.794 12/13
15 50 木村偉織 San-Ei Gen with B-Max HONDA/M-TEC HR-417E 1’38.828 12/23
16 37 笹原右京 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA/TRD 01F 1’39.121 6/14
17 7 小林可夢偉 Kids com Team KCMG TOYOTA/TRD 01F 1’39.167 9/10
18 4 小高一斗 KONDO RACING TOYOTA/TRD 01F 1’39.541 12/18
19 14 大嶋和也 docomo business ROOKIE TOYOTA/TRD 01F 1’39.714 9/13
20 12 三宅淳詞 ThreeBond Racing HONDA/M-TEC HR-417E 1’40.750 17/18
21 53 Juju TGM Grand Prix HONDA/M-TEC HR-417E 1’41.007 16/30