【SF】Juju、2度のコースオフも「クラッシュしないように走ろうと思ったらタイムは出ない」 | 北海熊の独り言

【SF】Juju、2度のコースオフも「クラッシュしないように走ろうと思ったらタイムは出ない」

2月21日に三重県の鈴鹿サーキットで始まった全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式合同テスト。日本人女性初の国内トップフォーミュラ参戦ということで注目を集めているJuju(TGM Grand Prix)は、午前のセッション1を21番手、午後のセッション2を18番手で終えた。

 両セッションともタイムの面で首位からは大きく離されただけでなく、セッション1の序盤には逆バンクへの進入でスピンしコースオフ、午後のセッション2ではスプーンコーナーでコースオフする場面も見られるなど、スーパーフォーミュラでは初体験となるレインコンディションに苦戦したように見えたJujuだが、開幕までの走行機会が少ないSFということもあり、すべてを「良い経験」と捉え、ひとつひとつ着実に歩を進めていく構えは崩していないようだ。

「最初からプッシュできたのは良かったかなと思いますし、鈴鹿の雨も、スーパーフォーミュラの雨も初めてだったので、いまの課題としては今回、1日目で学んだことを明日、まとめていきたいと思います」とJuju。初日は車両とコンディションとサーキットに慣れるところからはじめ、午後は少しずつセットアップを変更していったという。

「パワーもあってコントロールが難しい部分もありますが、その分ダウンフォースもあるので、いままで雨を走ってきた感覚で行くとまだまだ余ってしまうところもあって。自分自身、走れば走るだけ自分も成長できますし、雨ではタイヤが温めれば温めるほどグリップしてくるのですが、『温め切る』までの経験がいままでないので……まだまだクルマ的にも、自分的にも伸びしろがあるなと思います」

 ドライコンディションで行われた昨年12月の合同/ルーキーテストでは、コースオフする場面は見られなかった。今回の初日の2回のコースオフについては、いずれも「アクセルを開けたときにリヤが出た」とJujuは説明する。

「雨でクラッシュしないように走ろうと思ったらタイムは出ないので……『クラッシュしてもいい』という気持ちで走るのはダメですけど、時間も限られていますし、(周囲の)皆さんはもっと経験があるので、そこに追いつくためには、それくらいの気持ちで走らないといけないなって。でも、すごく大きなクラッシュではなかったので、それは良かったと思います」

 ドライコンディションで走りたい気持ちは認めつつも、「開幕前に雨を経験できたことはポジティブに捉えています」とJuju。テスト2日目も引き続き雨となることが予想されているが、初日に得られた貴重な経験の数々を、うまく糧にしていきたいところだろう。