クリスチャン・ホーナーの不適切行為に対するヒアリング終了も長期戦の様相 | 北海熊の独り言

クリスチャン・ホーナーの不適切行為に対するヒアリング終了も長期戦の様相

レッドブル・レーシングF1チーム代表クリスチャン・ホーナーがチームの従業員に対して“不適切な行為”を行った疑惑について、レッドブル本社が調査を開始、2月9日にはホーナーに対するヒアリングが実施された。しかしこの日のヒアリングを終えた段階では、結論は出なかったようだ。

 

 ホーナー代表が不適切な行為をしたという申し立てを受けたレッドブル社は、これを深刻に受け止め、外部の弁護士による調査を開始した。具体的にどのような行為についてクレームがなされたのか、内容は明かされていないが、ある女性スタッフに対する「支配的かつ強圧的」な行動をした疑いが持たれているといわれる。ホーナー自身は、問題ある行為をしたことは強く否定している。

 

金曜日にイギリス・ロンドンで、ホーナーは、レッドブル社が雇った弁護士に対して、自身の主張を示す機会を得た。しかし、8時間以上におよぶ聴取が終了した後も、調査を終了できる状況ではなく、結論が出るまでにはある程度の時間がかかる見通しであると、『Sky Sports』が伝えた。

 

 レッドブル・レーシングは2月15日に2024年型マシン『RB20』の発表を行うが、その前に問題が解決される保証はないと、『Sky Sports』の記者クレイグ・スレーターは、述べている。

 

「私の考えでは、この問題は、レッドブルの20台目のレーシングカーが発表される来週木曜日よりずっと後まで続く可能性がある。プレシーズンテストが始まる前に結論が出るかどうかすら分からない」

 

 

また、レッドブルが今週初めの声明で明らかにしたように、調査がまだ進行中であることも確かなようだ。

オーストリアの親会社は調査を慎重に行い、軽率な決断を下さないことを望んでいる。このようなデリケートな問題を極めて慎重に進めたいレッドブルの論理的なアプローチである。

しかし、この調査が長引けば、レッドブルにとって厳しい時期になることは間違いない。

もし来週RB20の公開が見送られ、この件がテストデーや最初のレースウィークエンドにも飛び火するようなことがあれば、メディアを駆け巡るトピックであり続けるだろう。

そのようなシナリオは関係者全員にとって不快なものであり、現役ワールドチャンピオンにとってコース上での影響に広がる可能性もある。

上場企業であれば、ホーナーは調査中に停職処分を受ける可能性が高いが、レッドブルにはその義務はない。

オーストリアのエナジードリンク・メーカーは株式公開されていないため、ある意味でそのようなプロトコルを遵守する必要がないのだ。