元F1ドライバー「ハミルトンにとって正しい移籍かもしれない」
ルイス・ハミルトンがフェラーリF1へ移籍することを、偉大なミハエル・シューマッハが1995年末に行ったことになぞらえる向きもある。
シューマッハの弟ラルフは「正しい移籍」と考えているようだ。
「ルイスにとっては正しい移籍かもしれないね。キャリアを終える前にフェラーリに乗りたいと思うドライバーはたくさんいるし、彼もその一人だよ」
また、ラルフは、フェラーリF1代表に就任して2シーズン目を迎えるフレデリック・バスールを高く評価した。バスールは、ハミルトンが下位カテゴリーのGP2(現F2)で2006年にチャンピオンに輝いた時のARTチーム代表だった。ハミルトンはその翌年の2007年にマクラーレン・メルセデスからF1デビューを飾り、王者フェルナンド・アロンソと同点ながらランキングでは上回り、年間2位になった。
「ルイスの決断にはバスール(フェラーリF1代表)の存在が大きかったと思う。彼(バスール)はすでにチームを変える素晴らしい仕事をしているし、今はその仕事をさらにレベルアップさせることができる」
またラルフは、ハミルトンが同じ7冠の兄ミハエルと同じ事を達成するのがモチベーションではなく、F1の歴史とも言えるフェラーリで、8度目のF1タイトルを目指すことが新しいモチベーションになっているのだろうと推測している。
「ルイスと話したことはないけれど、彼が移籍したのは(同じ7冠の)ミハエルがやったからだとは思わない。ただ、フェラーリのすべてがF1の歴史の象徴だし、そしてもちろん8度目のワールドチャンピオンを獲得するために、彼がやりたいことなんだと思うよ」