ザウバーF1、本国スイスで法的トラブルに直面…「ステーク」との提携を巡り | 北海熊の独り言

ザウバーF1、本国スイスで法的トラブルに直面…「ステーク」との提携を巡り

オンライン賭博サービス「Stake(ステーク)」とのタイトルスポンサー契約を巡り、FIA-F1世界選手権に参戦するザウバー・モータースポーツAGが本国スイスで法的トラブルに直面した。

 

スイスではライセンス制の下、オンライン・ギャンブルサービスの提供および特定条件下での広告を認めているが、ステイクは同国で許可を得ていない。

 

スイス放送協会によると連邦カジノ委員会は、ステークとタイトルスポンサー契約を結ぶザウバーに対する法的手続きを開始した。

 

2月5日(月)に発表されたザウバーの2024年型F1マシン「C44」や、バルテリ・ボッタスと周冠宇が着用するレーシングスーツ、チームウェアには大々的にステークのロゴが表示された。

 

法律の専門家によるとステークとのスポンサーシップ自体に問題はないものの、一連のブランディングはスポンサーシップとしての性質を超えた事実上の広告と見なされる可能性が高いという。

 

違反が認められた場合、ザウバーには最大50万フラン(約8,311万円)の罰金が科せられる可能性がある。

 

ザウバーは関連するすべての法律を遵守し、必要な措置を講じていると主張している。

 

 

ザウバーは「アルファロメオ」を名乗っていた昨年、初めてステークとのスポンサー契約を締結。マシンやチームキットに同社のロゴを掲げた。

 

しかしながら、賭博広告が禁止されているオーストラリアやスペインなどの幾つかのグランプリにおいては、代替としてステーク傘下のライブ配信サービス「KICK(キック)」のロゴを表示した。

 

ザウバーは2024年と2025年に「ステークF1チーム・キック・ザウバー」の名でFIA-F1世界選手権にエントリーする。

 

チーム代表を務めるアレッサンドロ・アルニ・ブラビは、幾つかの国においては「ステークF1チーム」ではなく「第2のチーム名」を使用する計画だとしている。