メルセデスF1代表、ハミルトンが移籍を黙っていたことに憤慨「驚いたのは、そのタイミング」 | 北海熊の独り言

メルセデスF1代表、ハミルトンが移籍を黙っていたことに憤慨「驚いたのは、そのタイミング」

2025年に空席となるメルセデスのルイス・ハミルトンのシートについて、トト・ヴォルフ代表は後任を誰が務めるかについての突飛なうわさをすでにかわしている。

 

最も突飛なうわさの一つは、4冠の元F1世界チャンピオン、セバスチャン・ベッテルがF1に復帰する絶好の機会になるかもしれないというものだ。

 

「昨日話し合ったよ」とチーム代表のヴォルフはドイツの放送局『RTL』の記者を含むジャーナリストに語った。

 

「しかし、それは彼が再び運転するということではなかった。セバスチャンはもう運転したくないという決断を下したのだと思う」

 

ヴォルフは、7度の世界チャンピオンがマラネロへ移籍を決断したことについて世界中の人々と同じように驚いていたことを考えると、ハミルトンの後任について現時点では「ロマンチックな考えはない」と主張している。

 

39歳のハミルトンは、年俸1億ドル(約148億円)という驚異的な契約を約束され、最終的に赤い跳ね馬に誘惑されたとの報道もある。

 

しかし元フェラーリドライバーのミカ・サロは「ルイスはすでに大金を持っていると思うよ」と『イルタ・サノマット』紙に微笑んだ。

 

 

はっきりしているのは、来シーズンからイタリアのチームへ移籍するハミルトンだけでなく、2025年のシートを奪われたカルロス・サインツにとっても、厄介な2024年シーズンとなることは確実だということだ。

 

「誰にとっても難しい状況になるだろう。ルイスがパドックに入るとすぐに、24グランプリが残っているにもかかわらず、すべての質問はフェラーリについてになるだろうね」と、もう一人の元フェラーリドライバー、ジャン・アレジは『RMCスポーツ』に語った。

 

 

1997年の元F1世界チャンピオン、ジャック・ビルヌーブも同意する。

 

「メルセデスが今、ジョージ・ラッセルとハミルトンの間の戦いをどのように管理するかを見るのは非常に興味深いだろう。メルセデスで何かがうまくいっていないことは明らかだ」と彼は『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に語った。

 

「ルイスはもうエンジニアを信じていないし、トトも信じていない。彼らが彼に与えたスペースと自由の後、私は本当にこれを期待していなかった。ハミルトンのイメージを作り上げたのはメルセデスだった」とビルヌーブは付け加え、「彼らはハミルトンが生涯アンバサダーであり続けると信じていた」と語った。

 

ビルヌーブは2025年にメルセデスが誰を指名するのかについてはこう語っている。

 

「メルセデスがフェルナンド・アロンソと契約できれば最高だ。また、ラッセルと他の若手を一緒にすることはできないからね」

 

 

一方、トト・ヴォルフ代表は、シャルル・ルクレールがマラネロに再び忠誠を誓い、ランド・ノリスが新たな長期契約を結んだ後、ハミルトンが先週までフェラーリとの交渉を完全に秘密にしていたことに明らかに憤慨している。

 

「驚いたのはそれが起こったことではなく、むしろそのタイミングだった。クリスマス休暇でお別れを告げたときも、私たちはまだ同じ波長を保っていたんだ」

 

とはいえ、驚かなかったというヴォルフの主張は事実から外れている可能性がある。

 

「メルセデス、フェラーリ、マクラーレンは直近ではどこも同じ技術レベルだった。誰も目立っていなかったけどね。もしルイスがレッドブルに行っていたら、動機はもっと明確だっただろう」

 

しかし、ヴォルフは、ラッセルがコックピットから指揮できることをすでに証明しているので、2025年のラインナップについて「安心」できると主張した。