元F1ドライバー、ハミルトンのフェラーリ入りを歓迎「彼にとってF1最後のスティントになるはず」 | 北海熊の独り言

元F1ドライバー、ハミルトンのフェラーリ入りを歓迎「彼にとってF1最後のスティントになるはず」

F1界に衝撃を与えたルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍。かつてフェラーリにも所属した元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、この移籍をポジティブに捉えているようだ。

 

マッサとハミルトンと言えば、ふたりが激しくタイトルを争い、1ポイント差でF1デビュー2年目のハミルトンがチャンピオンを獲得した2008年は、F1の歴史でも語り継がれるシーズンとなっている。

 

 タイトルをほぼ手中に収めながらも土壇場で夢破れたマッサは、最近になってこの年のシンガポールGPでの”クラッシュゲート事件”をめぐって、法的措置を検討している。

 

マッサにとって複雑な印象があるだろう2008年、当時しのぎを削ったライバルであるハミルトンがメルセデスとの契約を途中解除して2025年にフェラーリ入りするという決断は驚きを持って迎えられたが、マッサはハミルトンがキャリア終盤にフェラーリに移籍すると確信を持っていたようだ。

 

「僕はいつも、彼が自分のキャリアを終わらせようとしている時、フェラーリでそうしようと考えたりするのではないかと想像していた」

 

 ハミルトンの移籍が正式発表される前、マッサはそうmotorsport.comに語っていた。

 

「そしてその瞬間は実際に起こるだろう。僕が間違っていなければ、彼は40歳前後(ハミルトンは現39歳)でそこにたどり着くはずだ。そしてそれは間違いなく、彼にとってF1での最後のスティントになるだろう」

 

「1年、2年、3年……(その期間は)彼がどれだけのモノを望むかにもよるし、どんな結果を残すかにもよる。モータースポーツの世界について考えるとき、ドライバーとしてだけでなくメディアのアイコンとして、様々な方向から注目されることになるのは興味深いことだ」

 

 フェラーリはF1黎明期から継続参戦している特別なチームであり、多くのドライバーが憧れるチームだ。しかし、優勝請負人として加入した絶頂期のドライバーが結果を残せなかった例も多い。

 

 そんな中で、ハミルトンが6度タイトルを獲得したチームを離れ、フェラーリに加入するというのは、非常に難しい決断だったはずだ。

 

 フェラーリの大ファンだと語るマッサは、かつてのライバルが臨む新たな挑戦についてポジティブに捉えていると語った。

 

「本当にクールで面白いと思う。嬉しいよ。彼がドライバーであること、彼が持っている才能や彼が持っているクルマを運転する能力を取り上げることは決してできないと思う」

 

「そしてもし彼がフェラーリに何かをもたらすことができるなら、それは常にポジティブなことだろう」

 

「僕は根っからのフェラーリファンだし、常にフェラーリを応援している。僕から見ても、これは面白いし、クールなものになると思うよ」