ロバート・クビサ「フェラーリF1加入が実現していたら、アロンソとすごいことができたはず」 | 北海熊の独り言

ロバート・クビサ「フェラーリF1加入が実現していたら、アロンソとすごいことができたはず」

ロバート・クビサは、ラリーでの事故により実現しなかったフェラーリ移籍について、フェルナンド・アロンソとすごいことができたはずだと語った。

 

ロバート・クビサは、2000年代後半にBMWザウバーやルノーで活躍。その走りと態度はすぐにF1の有力チームの注目を集めた。

 

そして、クビサはフェラーリと2012年シーズンからの契約を締結。フェルナンド・アロンソとチームメイトになる予定だった。

 

 しかしルノーから参戦する予定だった2011年シーズンのプレシーズン中にラリーに参戦した際に大クラッシュ。右手を中心に大きなダメージを負い、F1キャリアを中断せざるを得なくなってしまった。

 

レーシングドライバーとしての復帰も絶望視されるほどの怪我だったが、懸命なリハビリの結果、ラリーや耐久レースを経て、2018年にはウイリアムズのドライバーとしてF1復帰を果たした。

 

 だがフェラーリのドライバーとしてアロンソとガレージを共有するという夢を果たすことはできなかった。

 

 クビサはガゼッタ・デッロ・スポルトのインタビューで、「フェルナンドにはずっと尊敬の念を抱いてきたし、今も抱いている」と語った。

 

「僕がF1に参戦していたとき、僕らの間にはリスペクトの念があった。最初に勝たなければならないのはチームメイトだとはよく言われるけれど、僕はチームメイトを含めて誰よりも前に出なければならないと常に考えてきた」

 

「同じクルマでフェルナンドに勝つことは難しいことではなかったと思うし、いずれにせよ僕はその挑戦をしてみたいと思っていた。僕たちは多くの点で考え方が似ているし、同じガレージに仲の良い2人のドライバーがいることはチームにとってアドバンテージになったはずだ」

 

「潜在的にはハイリスクなコンビだっただろうけど、実際には一緒に偉大なことを成し遂げていたと思う」

 

 

F1ではフェラーリ入りの夢を実現間近まで手繰り寄せながら実現しなかったクビサ。しかし2024年はWECでフェラーリのLMH車両である499Pをドライブする予定であり、違うカテゴリーではあるが夢が実現することとなった。

 

「結局、それ(フェラーリF1入り)は実現しなかったけれど人生が僕に別のシナリオを与えてくれたんだ。今は、ル・マンで赤いクルマに乗って新しい冒険を始められることをうれしく思っている」

 

「新しい年を迎えても、モータースポーツへの愛は続いている。僕は39歳だけど、それが今も僕を支えている。僕が自分のキャリアを終えたときに、全く満足できないようなことをするのは恐ろしい」

 

「僕はドライバーであり、レースをしたい。今やっていることを愛しているんだ」