【FE】王者デニス、開幕戦は9位止まり。それでも「昨年の勢いを今季につなげられる自信になった」 | 北海熊の独り言

【FE】王者デニス、開幕戦は9位止まり。それでも「昨年の勢いを今季につなげられる自信になった」

アンドレッティのジェイク・デニスは、ディフェンディングチャンピオンとしてフォーミュラEのシーズン10(2023-24年)開幕戦メキシコシティePrixに臨んだが、苦戦を強いられ9位に終わった。

 

常設サーキットのエルマノス・ロドリゲス・サーキットをショートカットするレイアウトで行なわれた今回のレースは、他のレースと比べてエネルギーマネジメントがそれほど重要ではなかったこともあり、動きが少ないレースとなった。

 

 14番手スタートだったデニスは9位までポジションを上げて2ポイントを獲得したが、前年王者としては出遅れ感は否めない結果だった。

 

「前の方にいれば、オーバーテイクはずっと簡単になる。車間距離も広がって、誰もがより用心深くなるからだ。でも集団の中にいて、10台くらいが一緒に走っているとあまり多くのことはできない」

 

 そうデニスはmotorsport.comに語った。

 

「ちょっと難しかったけど、予選から良くない状況だった中でベストを尽くせたと思う。作戦がうまくいけば5位は狙えたと思うが、最終的にはそうならなかった」

 

 

デニスが予選で苦戦したのは、ブレーキングに問題があったことが最大の原因だった。ターン5のヘアピンで挙動を乱したデニスは、グループ予選を7番手で敗退してしまったのだ。

 

 レースではオーバーテイクが難しかったため、本来のペースが発揮できなかったとデニスは考えている。

 

「ブレーキングに自信がなかったことが最大の問題だった」

 

 そうデニスは振り返った。

 

「金曜日のFP1からずっと悩んでいて、予選でそのツケが回ってきた」

 

「あれだけ後方からスタートすれば、難しいレースになるのはいつものことで、最終的には9位が精一杯だった」

 

「エネルギー(管理)もペースも良かったけど、パスすることができなかった。誰にとっても退屈なレースだったと思う」

 

 このレースに勝ったのは、ポルシェのパスカル・ウェーレイン。同じポルシェのパワートレインを使用しているだけに、デニスはそのパフォーマンスを再現できると確信している。

 

「僕たちはある程度、同じクルマに乗っているんだ」

 

「今週末、彼らのどこが僕たちより優れていたかを分析する必要がある。だけどポルシェが勝ったのは素晴らしいよ。シーズン9での僕たちの勢いをシーズン10につなげられるという自信になる」