【FE】FE復帰のニック・デ・フリーズ、プレシーズンのテスト不足は「言い訳にはできない」 | 北海熊の独り言

【FE】FE復帰のニック・デ・フリーズ、プレシーズンのテスト不足は「言い訳にはできない」

フォーミュラEに復帰するニック・デ・フリーズはシーズン開幕を前に、プレシーズンテストが中断されたことを言い訳にはできないと考えている。

 

2020-21年シーズンにフォーミュラEのチャンピオンに輝いたニック・デ・フリーズは、2023年にアルファタウリからF1に参戦したがシーズン半ばでシートを失い、フォーミュラEに戻ってくることになった。

 

マヒンドラに加わり、フォーミュラEのシーズン10(2023-24年)に臨むデ・フリーズだが、プレシーズンは理想的とはいかない状況だった。

 

 昨年10月にバレンシアで行なわれた公式テストでは、隣のガレージでバッテリー火災が発生。消火作業の影響でデ・フリーズのマシンはダメージを受けて使用不可能となってしまったのだ。

 

1台でテストを終えたマヒンドラには、トラブルの埋め合わせとしてプライベートテストの実施が許可され、12月初旬にスペインのモンテブランコで2日間の走行が行なわれた。

 デ・フリーズとチームメイトのエドアルド・モルタラがステアリングを握ったが、雨天と低温のコンディションに阻まれ、満足できないテストになったようだ。

 

 ライバルたちに比べて適切かつ重要な走行時間を失ってしまったが、デ・フリーズはシーズン開幕前夜、チームはこのあまり良くない状況を最大限に活用しなければならないと考えている。

 

「進むべき方向は見えていると思う。(プレシーズンを)言い訳にはしたくない。僕にとってはあまり関係ないことだ」

 

そうデ・フリーズはmotorsport.comに語った。

 

「仕方ないことだし、できることをやっていく必要がある。僕にとってGen3の車両は新しいモノだし、レースはテストとは異なる。やりながら学んでいくことになる」

 

「僕たちの前にはまだやるべき仕事が多くあると認識しているが、これまでの変更と進歩についてはポジティブだ」

 

 

本人の話にもあるように、デ・フリーズはGen2車両ラストイヤー(2021-22年シーズン)を走ってフォーミュラEを離れ、昨年F1へと挑戦した。つまり同年から使用されているGen3車両ではまだあまり走り込めていない。

 

 Gen3車両の最高出力は、Gen2車両の250kW(約340ps)から350kW(約476ps)へ引き上げられ、回生能力も大幅に向上。サイズも小型化されており、最低重量は60kg軽くなっている。

 

 もはや別物といっていいほど変化しており、デ・フリーズもまだそのスピードに完全に慣れていないと話したものの、時間が解決してくれるはずだと考えている。

 

「完全にモノにできたと予想するのはアンフェアだろう。バレンシアで1日半、モンテブランコで1日しか乗っていないんだ。クルマに完全に慣れるなんて夢物語だろう?」

 

「でも、これもプロセスの一部だし、どんどんすべてに慣れていく。開発プロセスは現在進行系であり、状況は変化している。僕たちは正しい方向に進んでいる」