マクラーレンF1 CEO、”聞き上手”な新代表アンドレア・ステラをべた褒め | 北海熊の独り言

マクラーレンF1 CEO、”聞き上手”な新代表アンドレア・ステラをべた褒め

マクラーレンF1は2023年から新たにアンドレア・ステラをチーム代表に据えた。CEOのザク・ブラウンは今シーズンを振り返ると、この新代表が素晴らしい仕事をしたと語っている。

 

2022年シーズン終了後、マクラーレンはアンドレアス・ザイドルが代表を辞し、ザウバーへと移籍。それに伴い、後任として白羽の矢が立ったのがチームでエクゼクティブディレクターを務めていたステラだった。

 

 2023年シーズンに向け、ステラはマクラーレンの技術部門を再編成。それまでテクニカルディレクターを務めていたジェームス・キーがチームを離れ、技術チームは空力部門、車両コンセプト・パフォーマンス部門、さらにエンジニアリング・デザイン部門をカバーする”3本柱”システムを採用するなど変革をもたらし、チームは後に大躍進を遂げることになった。

 

motorsport.comの独占インタビューに応えたブラウンCEOは、新代表としてチームを率いたステラが、素晴らしい仕事をしたと語っている。

 

「彼は素晴らしかった。コース上でどうなったかということについては、言うまでもない」

 

「それだけではなく、彼が築いてきたカルチャー、つまり彼がメンバーに力を与える方法、最大限のパワーを引き出すやり方や、彼のリーダーシップは素晴らしい。彼は素晴らしいリーダーだよ」

 

ステラ代表のリーダーシップを示す例について尋ねると、ブラウンCEOはコミュニケーション能力を挙げた。

 

「ああ、それはたくさんある。最も素晴らしいモノのひとつが、彼は素晴らしいコミュニケーション能力の持ち主だということだろう」

 

「彼は聞き手として素晴らしいんだ。多くの意見を集めて、色々な人の目線を通して物事を観察する優れた能力がある」

 

「これは素晴らしい才能だ。仮に私が空力部門の人間だったとして、彼は私たちの言うことを聞いて、その観点から話を消化するんだ。話を聞き、議論し、そしてやる気をもたせる」

 

「今の彼は少し違う役割となっているため、ピットウォールからの視点となるだろうが、(チーム戦略に)異議を唱え、そして決定を委ねるだろう」

 

「彼が介入するのは、本当に間違った決断があったときだけだ。しかし、それがリーダーとしてやりたいことなんだ」

 

「(ステラのメソッドには)『自分がそうやるかどうかは分からないが、それが君の仕事だ』と言うことが含まれている。彼は周りの人なりの方法でやらせる才能があるんだ」

 

「彼は素晴らしいコミュニケーション能力がある。模範を示して導いているんだ」

 

 またステラ代表は、メディアに対して詳細かつ辛抱強く対話を行なうことでも、評判を高めている。ブラウンCEOはこうした行動を「他人の気持ちを良く理解する人」としてのステラ代表の立場を反映したものだと語った。

 

「ただ、彼の物腰柔らかな態度から誤解しないでほしい。彼はタフな人間だ」とブラウンCEOは言う。

 

「タフで優しく、フェアであり、そして規範を示している」

 

「全て素晴らしいリーダーに望まれる典型的な要素で、これがアンドレアなんだ」

 

「彼は非常に明瞭な奴で、だから彼は素晴らしいコミュニケーション能力の持ち主なのだ。”ちんぷんかんぷん”なことは言わないんだ」

 

「それがメディア相手だろうと、彼は自分が伝えるメッセージを明瞭かつ簡潔に伝えている」