フェルナンド・アロンソ、ハミルトンから“ブレーキテスト”と批判の老獪な走り「経験なら僕の方が上」 | 北海熊の独り言

フェルナンド・アロンソ、ハミルトンから“ブレーキテスト”と批判の老獪な走り「経験なら僕の方が上」

フェルナンド・アロンソは、F1アブダビGP決勝中に接近戦を繰り広げたルイス・ハミルトンに「ブレーキテストしてきやがった!」と批判されることがあった。これについてアロンソは、ストレートでDRSを確保するための動きだったと説明した。

 

このバトルが展開されたのは、アロンソが2回目のピットストップからコースに戻った38周目。ハミルトンが背後に迫る中、アロンソはヘアピンのターン5へ進入する際に、アクセルを抜いてコース右側にマシンを寄せた。

 

早いタイミングで減速したアロンソにハミルトンは意表を突かれ、チームにこの動きを報告。スチュワードは“乱暴なドライビング”として記録したが、アロンソに対してペナルティが科されることはなかった。

 

 ハミルトンはDRSを使ってすぐにアロンソを抜くも、アロンソは抜き返して結果的にハミルトンからふたつ前の7位でチェッカーを受けた。ハミルトンはアルファタウリの角田裕毅を抜きあぐね、最終ラップでは一度前に出ながらも抜き返されて9位となった。

 

 レース後、アロンソはハミルトンとのバトルを振り返り、ターン6へ向かう長いストレートでDRSを得るべく、ハミルトンを一旦前へ行かせるつもりでペースを落としたと説明した。

 

ハミルトンからの“ブレーキテスト”批判についてコメントを求められたアロンソは次のように答えた。

 

「ルイスはとても賢くて、このスポーツをよく理解しているし、経験も豊富だ。でも経験なら僕のほうがある」

 

ハミルトンの批判には驚いたか、と尋ねられたアロンソは「イエスでもあり、ノーでもある」と答え、次のように続けた。

 

「僕らは2012年のカナダGPでも同じようなことがあった。あの時から11年後、僕らはお互いにターン5のブレーキングでDRSを相手に与えようとした。僕が勝ったから問題ないよ」