【SUPER GT】第6戦SUGO GT300 予選 : 高木真一が最多記録に並ぶ14回目のPP | 北海熊の独り言

【SUPER GT】第6戦SUGO GT300 予選 : 高木真一が最多記録に並ぶ14回目のPP

9月16日、宮城県のスポーツランドSUGOで2023スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』の公式予選が行われ、GT300クラスは96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が最多獲得記録に並ぶ自身14回目のポールポジションを獲得した。

 

 シーズン後半戦を迎えた2023年のスーパーGT。第6戦は唯一の東北大会となるスポーツランドSUGOを舞台に行われる。金曜搬入日から、蒸し暑さを感じさせることに加え、さらには“ゲリラ豪雨”にも見舞われるなど安定しないコンディションとなっていた。迎えた土曜予選日も、午前中の公式練習はセッション中に路面が乾いてダンプ路面に変化。肝心の公式予選は、セッション直前に再び雨が振り始めるという二転三転する難しいコンディションとなり、開始時刻14時40分にタイムバトルの幕が開けた。

■Q1A組:LEON AMGの蒲生が突然の雨を攻略し首位

 直前に降り始めた雨は弱まったものの、完全なウエット路面でスタートしたGT300クラスの予選Q1A組には13台が出走。各マシンはコースインすると、ウエットタイヤを温めるべく早めのウォームアップで周回を重ねていく。

 

残り5分20秒ほどでは、60号車Syntium LMcorsa GR Supra GTの河野駿佑が最終コーナーで飛び出すシーンも見られたが、河野がうまく立て直し大事には至らず。その後最初にターゲットタイムを記録したのは、65号車LEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥となり、1分25秒565をマークする。

 

 残り2分ほどになると各マシンのアタックが本格化していく。各マシンは自己ベストタイムを更新しながら走行を続け、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田弘樹が1分25秒963で2番手に続く。すると午前公式練習で2番手だった60号車河野が再び最終コーナーでコースオフしてしまい、タイムを伸ばすことができず。

 

 ウエット路面ということで、8番手カットラインから上のタイムを記録したドライバーらは早々にアタックを完了し、マシンをピットへ戻すなか、60号車河野、50号車ANEST IWATA Racing RC F GT3の古谷悠河はアタックを続けたが、9、10番手に終わってしまい、Q1ノックアウトとなった。さらに11番手タイムの22号車アールキューズ AMG GT3、公式練習でクラッシュを喫した31号車apr LC500h GTと48号車植毛ケーズフロンティア GT-Rは予選出走ならず、ここで敗退となった。

 

【LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)】

■Q1B組:サクセスウエイト100kgのUPGARAGE小林がトップ通過

 A組のセッション終了から10分間のインターバルを挟んで行われたQ1B組。路面コンディションはわずかに好転したものの、各マシンはウエットタイヤを装着してコースに出ていく。しかし4号車グッドスマイル 初音ミク AMG、20号車シェイドレーシング GR86 GT、88号車JLOC ランボルギーニ GT3は1周終了と同時にスリックタイヤへ交換する。

 

 そんななか、まず2号車muta Racing GR86 GTの平良響が1分24秒978のターゲットタイムを記録。続いて10号車PONOS GAINER GT-Rの大草りきが1分22秒240、20号車シェイドレーシング GR86 GTの平中克幸、さらに11号車PONOS GAINER GT-Rと、続々とトップタイムを塗り替えていく。

 

 セッションも終盤になるとドライタイヤ有利の路面となり、各車続々とタイムを更新。そのなかで群を抜く速さをみせたのはサ、クセスウエイト100kgを積む前戦覇者の18号車UPGARAGE NSX GT3の小林崇志となり、B組首位となる1分18秒449でQ2進出を果たした。

 

 2番手には、コースインからスリックタイヤを履いていた61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人、さらにセッション途中でタイヤ交換を行った20号車の平中と、ダンロップ勢が上位に名を連ねる結果となった。

 

僅差の争いとなったQ1B組は、88号車JLOC ランボルギーニ GT3、2号車muta Racing GR86 GT、30号車apr GR86 GT、9号車PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGがノックアウトとなっている。

 

【UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)】

■Q2:K-tunes高木が最多記録に並ぶ自身14回目のポール獲得

 GT500クラスのQ1を挟み、GT300のQ2は15時33分に開始された。雨も止んだことで路面はドライとなり、このQ2では全車がセッションスタートからスリックタイヤを履いて16台のマシンがコースイン。

 

 まずアタックを開始したのは“最速男”山内英輝が駆る61号車スバルBRZとなり、1分17秒855でトップに躍り出る。さらに2番手には、6号車DOBOT Audi R8 LMSのロベルト・メリ・ムンタンが続いた。

 

 しかしその後方からは、ベテラン高木真一がドライブする96号車K-tunes RC F GT3がセクター1〜3で全体ベストを記録しながらアタック。コントロールラインを通過した96号車は、1分17秒098というタイムを記録して堂々のトップに立った。

 

 さらに、同じくダンロップタイヤを履く20号車シェイド86の清水英志郎が連続アタックを敢行。自己ベストタイムを更新するも、1分17秒768とポールに一歩届かず2番手まで。そして61号車山内も、望みをかけた最終アタックでもタイム更新ならず、ピットへ。これで96号車高木が、前戦鈴鹿で山内に奪われたGT300ポール最多記録に並び返す、自身14回目のポールポジションを0.670秒の差をつけて獲得。公式練習と同じく、ダンロップタイヤ装着マシンがトップ3を占めた。

 

 4番手にはブリヂストンを履く52号車埼玉トヨペットSupraが続き、5番手にはサクセスウエイト100kgの56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R、そしてこちらも100kgの18号車UPGARAGE NSXが続くトップ6となっている。

 

【K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)】

【14回目のポールポジションを獲得した高木真一(K-tunes RC F GT3)】

【ドライバーの新田守男、高木真一とポール獲得を喜ぶ影山 正彦監督】

 

【2023スーパーGT第6戦SUGOGT300予選Q1A組正式結果(17時20分発表)】

Pos. No. Team Car Driver Tire SW Time
1 65 K2 R&D LEON RACING LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥/篠原拓朗 BS 72kg 1’25.565
2 52 埼玉トヨペット Green Brave 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田広樹/川合孝汰 BS 90kg 1’25.963
3 87 JLOC Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 松浦孝亮/坂口夏月 YH 57kg 1’27.692
4 96 K-tunes Racing K-tunes RC F GT3 新田守男/高木真一 DL 15kg 1’27.712
5 7 BMW M Team Studie x CRS Studie BMW M4 荒聖治/B.スペングラー MI 100kg 1’27.762
6 5 TEAM MACH マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 冨林勇佑/松井孝允 YH 0kg 1’27.795
7 56 KONDO RACING リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R J-P.デ・オリベイラ/名取鉄平 YH 100kg 1’27.908
8 6 Team LeMans DOBOT Audi R8 LMS 片山義章/R.メリ YH 45kg 1’28.119
9 60 LM corsa Syntium LMcorsa GR Supra GT 吉本大樹/河野駿佑 DL 24kg 1’28.164
10 50 ANEST IWATA Racing with Arnage ANEST IWATA Racing RC F GT3 I.フラガ/古谷悠河 YH 3kg 1’28.514
11 22 R’Qs MOTOR SPORTS アールキューズ AMG GT3 和田久/城内政樹 YH 0kg 1’31.660
12 31 apr apr LC500h GT 嵯峨宏紀/小高一斗 BS 42kg No Time
13 48 NILZZ Racing 植毛ケーズフロンティア GT-R 井田太陽/田中優暉 YH 0kg No Time

Q1:グループAスタート時刻:14:40’00 フィニッシュ時刻:14:50’00

CarNo.87坂口夏月(14:57)当該ラップタイム(1’30.917)不採用(SpR.29.7.『走路外走行』)
CarNo.50古谷悠河(l4:58)当該ラッブタイム(1’32.202)不採用(SpR.29.7.『走路外走行』)
CarNo.60河野駿佑(l4:57)当該ラップタイム(1’31.377)不採用(SpR.29.7.『走路外走行』)

 

【2023スーパーGT第6戦SUGOGT300予選Q1B組正式結果(16時45分発表)】

Pos. No. Team Car Driver Tire SW Time
1 18 TEAM UPGARAGE UPGARAGE NSX GT3 小林崇志/小出峻 YH 100kg 1’18.449
2 61 R&D SPORT SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝 DL 69kg 1’18.849
3 20 SHADE RACING シェイドレーシング GR86 GT 平中克幸/清水英志郎 DL 3kg 1’18.959
4 27 Yogibo Racing Yogibo NSX GT3 岩澤優吾/伊東黎明 YH 30kg 1’18.988
5 4 GOODSMILE RACING & TeamUKYO グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝/片岡龍也 YH 27kg 1’19.340
6 10 GAINER PONOS GAINER GT-R 安田裕信/大草りき DL 39kg 1’19.406
7 360 TOMEI SPORTS RUNUP RIVAUX GT-R 青木孝行/大滝拓也 YH 0kg 1’19.552
8 11 GAINER GAINER TANAX GT-R 富田竜一郎/石川京侍 DL 78kg 1’19.593
9 2 muta Racing INGING muta Racing GR86 GT 堤優威/平良響 BS 100kg 1’19.848
10 88 JLOC JLOC ランボルギーニ GT3 小暮卓史/元嶋佑弥 YH 48kg 1’20.755
11 9 PACIFIC RACING TEAM PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMG 阪口良平/L.ジャトン YH 0kg 1’26.400
12 30 apr apr GR86 GT 永井宏明/織戸学 YH 6kg 1’30.048

グループBスタート時刻:14:58’00 フィニッシュ時刻:15:08’00

CarNo.88元嶋佑弥(15:08)ベストタイム(1’19.812)削除(L項4.4.d)『ピットロードのホワイトラインカット(入口)』)
CarNo.30織戸学(l5:14)当該ラップタイム(1’26.301)不採用(SpR.29.7.『走路外走行』)

 

 

2023スーパーGT第6戦SUGOGT300予選Q2正式結果(18時35分発表)

Pos. No. Team Car Driver Tire SW Time
1 96 K-tunes Racing K-tunes RC F GT3 新田守男/高木真一 DL 15kg 1’17.098
2 20 SHADE RACING シェイドレーシング GR86 GT 平中克幸/清水英志郎 DL 3kg 1’17.768
3 61 R&D SPORT SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝 DL 69kg 1’17.855
4 52 埼玉トヨペット Green Brave 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田広樹/川合孝汰 BS 90kg 1’17.867
5 56 KONDO RACING リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R J-P.デ・オリベイラ/名取鉄平 YH 100kg 1’18.426
6 18 TEAM UPGARAGE UPGARAGE NSX GT3 小林崇志/小出峻 YH 100kg 1’18.472
7 6 Team LeMans DOBOT Audi R8 LMS 片山義章/R.メリ YH 45kg 1’18.482
8 10 GAINER PONOS GAINER GT-R 安田裕信/大草りき DL 39kg 1’18.561
9 27 Yogibo Racing Yogibo NSX GT3 岩澤優吾/伊東黎明 YH 30kg 1’18.602
10 4 GOODSMILE RACING & TeamUKYO グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝/片岡龍也 YH 27kg 1’18.739
11 87 JLOC Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 松浦孝亮/坂口夏月 YH 57kg 1’18.767
12 11 GAINER GAINER TANAX GT-R 富田竜一郎/石川京侍 DL 78kg 1’18.782
13 360 TOMEI SPORTS RUNUP RIVAUX GT-R 青木孝行/大滝拓也 YH 0kg 1’19.123
14 65 K2 R&D LEON RACING LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥/篠原拓朗 BS 72kg 1’19.126
15 5 TEAM MACH マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 冨林勇佑/松井孝允 YH 0kg 1’19.454
16 7 BMW M Team Studie x CRS Studie BMW M4 荒聖治/B.スペングラー MI 100kg 1’19.909

Q2:スタート時刻:15:33’00 フィニッシュ時刻:15:43’00

CarNo.4谷口信輝(15:40)ベストタイム(1’18.471)削除(L項4.6.c)『ピットロードのホワイトラインカット(出口)』)