フェラーリF1代表、予選Q3での報告ミスをルクレールに謝罪 | 北海熊の独り言

フェラーリF1代表、予選Q3での報告ミスをルクレールに謝罪

フェラーリF1のチーム代表であるフレデリック・バスールは、2023年F1第7戦モナコGPの予選におけるチームの落ち度によって、日曜日の決勝レースでシャルル・ルクレールに3グリッド降格ペナルティが科されたことを認めた。

 

 土曜日の予選で、ルクレールはQ3のファイナルラップを走り終えモンテカルロ市街地コースのトンネルを通過していたが、マクラーレンのランド・ノリスが後方から迫っていた。ルクレールは速度を落としていたので、ノリスは走行を妨げられた。

 

 

スチュワードはノリスの走路を妨害したとしてルクレールにペナルティを科したが、後で明らかとなったところでは、ノリスが後方から迫っていることを、フェラーリのピットウォールはルクレールに知らせていなかった。

 

「昨日は情報を伝えられたのが遅すぎたので、そのせいで今日は少し劣勢に立たされてしまった」とルクレールはコメントし、彼のレースをいっそう難しいものにしたグリッド降格に言及した。

 

「もちろん苛立ちがある。どこであろうとこんな週末はストレスが溜まるが、ホームグラウンドでの出来事だからいっそう気分が晴れない。でも、逆に言えば、こういう時だからこそ気を引き締める必要がある」

 

バスールはただちにルクレールに謝罪し、フェラーリのコミュニケーション体制を改善すると約束した。

 

「彼はモナコでここ数年フラストレーションを感じてきたが、昨日は特に苦しかったに違いない」とバスールは述べた。

 

「まず、ポールポジションを10分の1秒単位の差で逃し、フロントロウは200分の1秒差で逃した。そこに来てグリッド降格だから、なんとも厳しいことだ」

 

「チームを代表して謝罪する以外にない。そして、どのようにしたらもっと良い仕事をし、こうした場面でピットウォールとシャルルとの連絡を双方において改善できるかを考える必要がある」

 

「起きてしまったのは状況によるところもあると思っている。トンネルの中だったなど、さまざまな要因が考えられる。しかし、言い訳を見つけることは避けねばならない。改善しようとする時に言い訳をするのはうまいやり方ではない。良くない部分をただ改善するべきだ」

 

 ルクレールが3番グリッドからレースを始めていたら、まったく「違ったレース」になっていただろうとバスールは考えている。

 

「昨日は明白なミスをしてしまい、その代償は高くついた。というのは、3番グリッドからスタートしていればまた違ったレースになっていたと思うからだが、言っても仕方のないことで、この経験から教訓を得なければならない」

 

「実際、私は言い訳をするための理由探しをしているのではない。明日、どういう状況だったのかをしっかりと検証したいと思っている」

 

「昨日の夕方にするのは避けたかった。みながレースに集中していたからだ。だが明日になればいよいよ検証に取りかかる」