【NASCAR】キミ・ライコネン、一時4番手走行も、終盤の混乱に泣く「それほど悪くはなかったね」 | 北海熊の独り言

【NASCAR】キミ・ライコネン、一時4番手走行も、終盤の混乱に泣く「それほど悪くはなかったね」

キミ・ライコネンは、アメリカ・テキサスのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行なわれたNASCARのカップシリーズに、トラックハウス・レーシングからスポット参戦。最終的には29位に終わったが、一時上位を走るシーンがあるなど、強い印象を示した。

 

ライコネンがNASCARのカップシリーズに参戦するのは2度目。今回は同じくF1チャンピオン経験者のジェンソン・バトンも走るとあって、大きな注目を集めた。

 

 そんな中ライコネンは22番手からスタートし、レースの大半を中団グループの中で走った。しかし戦略がズバリと当たり、レース終盤のイエローコーションの直前にピットインしたことで、一気に4番手まで浮上。残り10周足らずという段階で、絶好の位置につけた。

 

しかしレース再開後は大混乱。複数のインシデントが起き、リスタートが行なわれるタイミングもあった。その中でライコネンは後退。最終的にはスピンを喫してしまった。

 

このスピンで大きくポジションを落としたライコネンは、リードラップの最後尾でフィニッシュ。さらにレース後、最終ラップでS字をショートカットしたとして30秒のタイム加算ペナルティを受けることになった。そのため、27番手でチェッカーフラッグを受けたものの、最終的には29位となった。

 

「それほど悪くはなかったと思う」

 

 ライコネンはレース後にそう語った。

 

「インシデントは運が悪かった。残念ながら、そういう結果だったよ。ポジションを取り戻そうとしたけど、もうタイヤは残っていなかった。再スタートが繰り返され、スピンしてしまった。その後は、タイヤはもう終わっていたよ」

 

「僕らがどのポジションにいたのかということを考えれば、とても残念な結果だ。しかし再スタートの際は、間違った時に間違った場所にいたように思う。最初のコーナーで、トラブルに遭遇しないようにしなければいけないケースだったからね。いい感じに見えたけど、3つ後のコーナーで誰かが完全に違う方向に行ってしまった。ちょっとした混乱と、ロックが関係していると思う。

 

ライコネンが次にいつNASCARに参戦するのか、それはまだ決まっていない。しかし、トラックハウス・レーシングのオーナーであるジャスティン・マークスは以前、今回ライコネンが乗った91号車は、ライコネンが好きな時に乗ることができるようになっていると語った。

 

 今後のNASCAR挑戦について尋ねられたライコネンは「分からない」と語った。

 

「僕が言っているのは、誰にも分からないという意味だ。今回の終わり方は、実に残念だった。でも僕らは、正しい形で戦うことができたと思う。良い位置にいたからね。でも、リスタートはうまくいかなかった。将来がどうなるかは、その時になってみないと分からない。今のところ、何の手がかりもないよ」

 

「今回は長いレースだった。僕らのクールスーツは、レースの半分を過ぎた頃にもう機能しなくなっていた。だから、クルマの中はとっても暑かったんだ。順位が上がっていくのは楽しかったけど、再スタートは少し厳しいモノだったね」