【SUPER GT】PPタイム抹消も最後尾からポイント持ち帰った高木真一「人間だからミスはある」 | 北海熊の独り言

【SUPER GT】PPタイム抹消も最後尾からポイント持ち帰った高木真一「人間だからミスはある」

スーパーGT第6戦SUGOで9位に入った96号車K-tunes RC F GT3の高木真一は、ポールポジションタイムを抹消された予選を経て、チームと共にポイントを獲るという目標を達成できたことを喜んだ。

 

スーパーGT第6戦SUGOのGT300クラスで、96号車K-tunes RC F GT3は9位に入った。96号車にとっては、まさに激動のレースウィークとなった。

 

 96号車は予選Q2で高木真一がトップタイムをマーク。高木個人としてもチームとしても久々のポールポジションを手にしたかに思われたが、サクセスウエイトが不足していたため車検不合格となり、全タイムを削除されてしまった。

 

 

これはチームが一度降ろしたサクセスウエイトの一部を再搭載できていなかったというミスによるものだったが、ポール取消の報を予選日夜にサーキットで聞いたという高木は「人間だからそういうミスはあるし、それを言ったら僕もミスだらけでクルマいっぱい壊しちゃってるから」と笑顔を見せていた。

 

 最後尾スタートとなった決勝でポイントを獲得することを目標にレースに臨んだK-tunesは、ピットレーンスタートを選択。そこでタイヤを交換してからコースに出ていった96号車の新田守男だったが、すぐにセーフティカーが出たことで隊列のすぐ後ろにつけることができた。

 

 その後15周ほどで雨が降ってきたため、多くのマシンがピットインしてウエットタイヤに交換した。そんな中でチームは新田をドライタイヤでステイアウトさせ、25周で高木に交代してウエットタイヤに交換、残るレースを高木に走らせる戦略を採った。

 

 

この戦略、そして96号車本来のポテンシャルも相まって、ポイント圏内の9位でフィニッシュした96号車。もちろん彼らにとっては理想的なレースウィークではなかっただろうが、ミスによって悔しい思いをしたチームもこのリザルトで報われたはずだと高木は語る。

 

 96号車は今季、毎戦のように上位グリッドにつけるなど、特に予選で安定感を見せている。これについて高木は「なんでだろうね?(笑)」とおどけると、「新田さんが良いタイヤを開発してくれていて、それ(方向性)が固まってきているからという面もあると思います。僕は美味しいとこ取りというか、開発が良い方向に進んでいる時に乗らせてもらっています」と謙遜した。

 

「残り2戦しっかり上位で終わりたい」と語る高木。今季の残りレースで彼らが、観る者を驚かせるパフォーマンスを再び見せても何らおかしくない。