アントニオ・ジョビナッツィ 、アルピーヌのプライベートテスト参加が決定 | 北海熊の独り言

アントニオ・ジョビナッツィ 、アルピーヌのプライベートテスト参加が決定

アントニオ・ジョビナッツィは、今月末にブダペストのハンガロリンクで行なわれるアルピーヌのF1テストに参加するドライバーのひとりとなるようだ。

 

アントニオ・ジョビナッツィは、9月末にハンガロリンクで行なわれるアルピーヌの2021年型マシンを使ったテストに参加するようだ。

 

 2021年限りでアルファロメオを離れたジョビナッツィは、今季フォーミュラEに参戦。また先日のイタリアGPではハースからFP1に出走し、アメリカGPでもFP1で走行する予定となっている。

 

 ミック・シューマッハの去就に疑問符が付いている中で、ジョビナッツィは来季のハースF1ドライバー候補としてかなり有力視されている。

 

 そんな中で、アルピーヌが彼をテストに起用するのにはどんな背景があるのだろうか。

 

 アルピーヌはこのテストで昨年型マシンのA521を使用。ジョビナッツィの他にも、ジャック・ドゥーハンとコルトン・ハータ、ニック・デ・フリーズがこのテストに参加する予定となっている。

 

 最も起用の理由が素直なのは、アルピーヌ育成ドライバーのドゥーハンだ。2021年にF3でランキング2位となったドゥーハンは、現在F2でもランキング5番手。オスカー・ピアストリのマクラーレン加入が決まった今、最もF1に近いアルピーヌ育成ドライバーだろう。彼はこのテストで、自身がF1昇格にふさわしいドライバーであることを主張するチャンスを得ることになる。

 

 またアルピーヌがコルトン・ハータに機会を与えるのは、ハータがスーパーライセンス発給を受けるのにふさわしいドライバーであるということを証明することで、アルファタウリがガスリーを手放してアルピーヌに”譲り”、後任にハータを起用することを期待する動きだろう。

 

 もしこれが実現しなければ、アルピーヌの来季ドライバー候補にジョビナッツィ、デ・フリーズ、ドゥーハンがリストアップされるのは明らかだろう。

 

 その上でアルピーヌのローラン・ロッシCEOが希望しているように、より経験のあるドライバーをチームが望むのであれば、ジョビナッツィは良いポジションにいると言える。

 

 だが、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が虫垂炎に見舞われ、急遽イタリアGPに出場して9位に入賞したデ・フリーズは、来季シートが固まっていない全チームの候補者リストの上位に名前があることだろう。

 

 ロッシはモンツァでmotosport.comに、チームのドライバー選考プロセスについて次のように語った。

 

「基本的に(経験豊富なドライバーを望むということは)、より年長のドライバーを選ぶことにつながるが、同時に我々と一緒に成長することができるドライバーを望んでもいる。今のところ、それが基準になっている」

 

「オットマー(サフナウアー/チーム代表)がこのプロセスを主導し、すべてのドライバーに会い、話し合い、選択肢を評価する。テストで評価を行なう可能性もある。だから、このプロセスは少し続きそうだ」

 

「正しい決断を下したいし、急ぐ必要もない」

 

 モンツァではアルピーヌのホスピタリティ・ユニットで目撃されたジョビナッツィは、フェラーリと契約しているドライバーで、それがハースとの関係を後押ししている。しかし、他チームでレースシートが保証されれば、彼は放出されることになるだろう。

 

「来年は絶対にここにいたいし、それは秘密でもないけど、僕の手には負えないことだよ」と、ジョビナッツィはモンツァで語った。

 

「だから、何ができるか見てみよう。今は、2回のFP1セッションで素晴らしい仕事をすることに集中するんだ。1回が終わって、もう1回あるんだ」