フェルスタッペン劇的勝利の”立役者”ラティフィ「タイトル争いに影響及ぼす意図無かった」と釈明 | 北海熊の独り言

フェルスタッペン劇的勝利の”立役者”ラティフィ「タイトル争いに影響及ぼす意図無かった」と釈明

ウイリアムズのニコラス・ラティフィは、F1アブダビGPにおけるタイトル争いを決定づけることになったクラッシュを謝罪。タイトル争いに影響を与えることが自身の意図ではなかったと釈明した。

 

2021年シーズンのF1は、最終戦アブダビGPの最終ラップに、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイクして逆転優勝し、初のチャンピオンに輝いた。

 

 この劇的な展開を決定づけてしまったのが、ウイリアムズのニコラス・ラティフィだ。彼はレース終盤の残り6周というタイミングでクラッシュ。セーフティカー(SC)が出動し、フェルスタッペンとレッドブルに逆転のチャンスが生まれることへと繋がった。

 

 SC出動前、先頭を行くハミルトンと2番手のフェルスタッペンは11秒と大差がついていた。しかしSCでギャップは消滅し、フェルスタッペンはソフトタイヤへと履き替える一方で、ハミルトンはステイアウトし使い古したハードタイヤでの防戦という状況に陥り、逆転を許してしまうことになった。

 

 

逆転劇の”立役者”であるラティフィは、クラッシュがミック・シューマッハー(ハース)とのバトルの最中の出来事であり、決してタイトル争いに影響を及ぼそうとする意図はなかったと釈明している。

 

「コーナリングで、コースを外れてしまったところなどでは、特にグリップに苦戦していたんだ。今週末は全体を通じてコーナーが難しくて、タイヤも汚れていて、乱流の中にいたせいもあってミスを犯してしまった」

 

「それまでレースの状況は知らなかったんだ。当然だけど、不用意に影響を与えようなんて意図は無かった。でもミスを犯してしまって、自分のレースも台無しにしてしまった」

 

「(クラッシュは)決して僕が狙ったものじゃない。影響を与えてしまったこと、チャンスを作り出してしまったことについて、僕にできるのは謝罪することだけだ」

 

「でも繰り返すようだけど、ミスをしてしまったんだ」

 

 なおSC出動の際、周回遅れのマシンの一部をラップバックさせ残り1周でレースを再開させたレースコントロールの判断については、メルセデスが抗議を行なった。しかしそれは後に却下されている。

 

 レースディレクターを務めるマイケル・マシは、「レースはセーフティカー先導ではなく、可能な限りグリーンフラッグの状態で終わらせるべきということが各チームとの長年の合意」だと主張している。

 

 なおメルセデスは抗議の却下後、裁定を不服として上訴する姿勢を見せており、今後は木曜日夜までに正式な申立を行なうかどうか重要な動きとなってくる。