ペレスのF1 70周年記念GP出走は未だ不透明。検疫期間短縮&コロナ陰性が絶対条件 | 北海熊の独り言

ペレスのF1 70周年記念GP出走は未だ不透明。検疫期間短縮&コロナ陰性が絶対条件

レーシングポイントは、セルジオ・ペレスがF1 70周年記念GPに出場できるかどうかについて、依然として不明な点があるとしている。

 

 レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、F1イギリスGP開幕直前の木曜に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことで、同GPを欠場することとなった。それ以来、彼は母国メキシコに帰国する道中で帯同していた自身のマネジメントチームのメンバーやフィジオ(トレーナー)と共に隔離されている。

 

彼が今週末、前回と同じくシルバーストンで行なわれる第5戦F1 70周年GPに出走できるかどうかは、英国政府の検疫ガイドラインが7日間から10日間に変更されたことによって複雑となっている。ペレスに適用される検疫期間が10日間であれば第5戦の出走は不可能だが、7日間の場合は出走できる可能性が出てくる。ただいずれにせよ、ペレスはその間に2回の検査を受け、陰性かどうかを判断されることとなる。

 

「我々はイギリスのイギリス保健当局のガイダンスを遵守し、彼らの言うことに従う」とレーシングポイントのオットマー・サフナウアー代表は語った。

 

「検疫が10日間なのか7日間なのかは未だに分からないが、我々はイギリス保健当局の人間から適切な指導を受け、それに従う」

 

「仮に7日間の検疫であっても、彼は(レースに出るために)FIAが定めた行動規範によって検査を受け、新型コロナウイルス陰性と診断されなければいけない。彼は木曜に検査をすることになるだろうが、陽性であればパドックに入ることはできない」

 

 サフナウアーはまた、ペレスが水曜日にイギリスの保健当局によって受けた最初の検査では、陰性とみなされたことを認めた。

 

「少し混乱しているのは、そこが変わり目だったからということと、『決定的ではない』とされた最初の検査は、FIAの基準としては決定的でなかっただけだったということだ」

 

「本来、イギリス保健当局の基準で言えば、その不確定とされる検査の結果は陽性だったはずだ。彼らの基準で言えば、水曜の時点で既に陽性であり、水曜日から7日間、または10日の検疫に入らなければいけなかったことになる。その効力が日付を遡って有効なのかは私には分からない」

 

「だから我々はイギリス保健当局に尋ねるつもりで、できる限りのことをやっていこうと思う。我々はこの状況で正しいと考えるものは何でも従うが、今色々と曖昧になっているのは、それ(検査結果が出るタイミング)がちょうど転換期にあったためだ」

 

 サフナウアー曰く、チームはその点が明確になるのをまだ待っているという。

 

「我々は答えを得る必要がある。(スポーティングディレクターの)アンディ・スティーブンソンが彼らと連絡を取ったが、彼らは比較的すぐに返事をくれるそうだ。次の金曜までに答えを知る必要があるが、少し時間がある」

 

「ただ、我々は正しいことをしたいと思っているし、彼らの指導に従うのは間違いない。明確なガイダンスが必要だし、それが得られれば正しい行動をする。言うまでもなく、チェコ(ペレス)がまだウイルスに感染していると判断されたのなら、パドックには出て欲しくない」

 

「我々はチームメンバーと、このスポーツに関わる人たちを守る必要がある。それが我々のするべきことだ。イギリス保健当局が(検疫期間が)7日間と言って、(ペレスに)木曜か金曜に来てもいいと言ったとしても、彼は検査を受けて、ウイルスを持っていないことを示す必要がある」