「GRスープラなど眼中なし」名門が手がけたハイトルク仕様のJZA80スープラが最高すぎる! | 北海熊の独り言

「GRスープラなど眼中なし」名門が手がけたハイトルク仕様のJZA80スープラが最高すぎる!

◼️心臓部は2JZ改3.1Lのスポーツインジェクション仕様!

6連スロットル+小型タービンで作るハイレスポンスな特性

 

名門“マテリアルオートファクトリー”が手がけたこのJZA80スープラは、「小径タービンでいかに上のパワーを引き出すか」というテーマでチューニングが進められたユーザーカーだ。

エンジン本体は、HKSの87φ鍛造ピストンやキャリロのH断面コンロッドなどを組み合わせた2JZ改3.1L仕様。もちろんヘッド周りも燃焼室加工やポート研磨などくまなく手が入る。

スロットルはエンジンレスポンスを引き上げるために、シングル式をキャンセルしてAE101純正を1.5台分流用。6連スロットル仕様としているのだ。

そうして鍛え上げた2JZにギャレットのGTX3582Rタービンを組み合わせ、実測で680ps/78kgmを発揮。ブーストレスポンスに優れる小径タービンと、高回転までストレスなく回るボアアップ仕様のチューンド2JZのコンビで、狙い通りの超ワイドなパワーバンドを実現している。

足回りは、スピリット車高調にアイバッハスプリングを組み合わせた仕様でセットアップ。スプリングレートはフロント20kg/mm、リヤ16kg/mmだ。アライメントの範囲を広げるために調整式アームも多数投入されている。

ブレーキはフロントがブレンボの6ポットキャリパー+380mmローター、リヤがトラストキャリパーに355mmローターを装備する。ホイールはボルクレーシングTE37SL(F9.5J+15 R10.5J+15)、タイヤにはアドバンA050(295/35R18)をセット。

室内はクスコの10点式ロールケージが装備されているものの、快適装備などを全て残したストリートカーらしい仕上がり。クラッチはHKSのツインプレートを装着している。

ワイドなタイヤとホイールを履きこなすべく、タモンデザインのワイドボディキットやウイングを装備。マフラーはオーナーの要望にで、目立たないような長さとされているため視認することができないが、超軽量なオリジナルのチタン製を装備している。

このチューンドを試乗した飯田章選手は「JZA80の質量を感じさせない速さだね。エンジンはピックアップが良いし伸びもある。ちょっとビックリするくらい乗りやすいよこれ!」と絶賛。

ストリートで不満なく走れるリーガル性と快適性を保持したまま、世界中のどんなスポーツモデルとも真っ向勝負できる戦闘力。このチューンドを見ているとつくづく感じてしまう。2019年で新型(GRスープラ)ヘとバトンタッチしたが、JZA80型の輝きが鈍ることはないということを。

●取材協力:マテリアルオートファクトリー 東京都町田市小山ヶ丘3-3-11 TEL:042-798-1435