【WEC】バイコレス、WECスパとル・マン参戦に向けニュルでテスト実施 | 北海熊の独り言

【WEC】バイコレス、WECスパとル・マン参戦に向けニュルでテスト実施

バイコレスは、今年のル・マン24時間レースに向けた準備の一環として、ニュルブルクリンクでテストを行なった。

 

 世界耐久選手権(WEC)のスパ6時間レースおよびル・マン24時間レースに参戦する予定のバイコレスは、ニュルブルクリンクで走行テストを行なったようだ。

 

今季のWECにフル参戦していないバイコレスだが、LMP1クラスの最終シーズンということもあり、スパとル・マンにエントリー。2014年から使用してきたマシン、CLM P1/01の”さよならツアー”にするつもりだった。

 

 しかし、2月にル・マンのエントリーリストが公開された際、バイコレスはまさかのリザーブ枠。全62台からなるグリッドを確保することができなかった。

 

 ただその後、世界的に新型コロナウイルスが流行した影響もあり、2台体制のコルベットがエントリーを取り下げ、ポルシェはLM-GTE Proクラスの参戦を4台から2台に減らした。また、身体的な障害を持つ4人のドライバーでル・マンに挑戦する予定だったSRT41チームも参戦を断念したため、計5台がエントリーを取り消した。

 

 その結果、ル・マン24時間レースの主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)はまだ公式発表していないものの、リザーブだったバイコレスがグリッドの1枠を確保し、ル・マン24時間レースに出走することができるようになったようだ。

 

 motorsport.comの調べによると、バイコレスは5月15日(金)に新しいエレクトロニクスとル・マン用の新エアロパッケージを搭載したマシンを、ニュルブルクリンクで走らせたようだ。

 

 テストはふたりのドライバーが担当。そのうちひとりは誰だったか判明していないが、昨シーズンのWECでドライバーを務めていたトム・ディルマンもテストに参加し、「スムーズなテストだった」と語った。

 

「我々は最初の一歩を踏み出し、加えた変更を検証するためにこのテストを行なった。これで、チームは次に行なわれる公式テストを前に、分析および対応できるようになるはずだ」

 

 ディルマンは、エントリーリストが発表された2月の段階で唯一名前が記されていたドライバーだ。昨年ル・マンでティルマンやパオロ・ルベルティとマシンを共有したオリバー・ウェッブは、イギリスが都市封鎖されている関係でテストに参加できなかった。

 

 リザーブリストから順当に5台が正式エントリーに昇格した場合、各クラスの参戦台数はLMP1クラス7台、LMP2クラス26台、LM-GTE Proクラス7台、LM-GTE Amクラスは22台となると見られる。