新車発表から様変わり……ルノー、テスト初日に新パーツ大量投入
ルノーは2019年型F1マシン・R.S.19を2/12(火)に公開。2019年に空力規則がいくつか改定されたが、開発の遅れからか、その日公開されたマシンには昨年からそのまま引き継がれたと思われるパーツが散見された。
しかしながら2/18(月)に行われたバルセロナテストに、ルノーは新たな空力パーツを提げて現れた。
まず、新規則によってその形を変えたバージボードを見てみると、複数入れられた切れ目や階段型の形状には変わりないものの、複雑なカーブを描いていた昨年よりもシンプルな形になっており、低く細長いのが特徴だ。
さらに、昨年「エアロキャット」と呼ばれたディフレクターも大きく違っている。今年仕様は4つのパーツからなる複合デバイスとなり、おおよそ“猫”とは呼べない形となっている。
リヤウイングのエンドプレートもこれまでのシンプルな形から一転、3つの切り込みが入っており、歯のような鋭い形をしている。これらは後輪から発生する空気の整流に一役買うと思われる。
コックピット周りを見てみると、HALOのマウント部分に小さなフィンが追加されており、車体中央の空気を少しでも制御しようという思いが見てとれる。昨年フェラーリらが採用したカバー付きリヤビューミラーもこのテストから実装されている。
なお、ルノーはバルセロナテスト初日、ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグのドライブで計109周を走破し、ヒュルケンベルグが10位、リカルドが11位となっている。テスト2日目(2/19)も引き続き、リカルドとヒュルケンベルグがともにドライブする。