【SUPER GT】LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S 第8戦もてぎレポート | 北海熊の独り言

【SUPER GT】LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S 第8戦もてぎレポート

LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S
WAKO’S 4CR LC500
#6 大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ

2017年SUPER GTシリーズ
第8戦ツインリンクもてぎ レースレポート

 

■決勝(11月12日)

天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:20度/路温:24度(14時)/湿度:37%(15時)
決勝パレードラップ開始:13時30分
決勝レース周回数:53周

 

#6 WAKO’S 4CR LC500 大嶋選手&カルダレッリ選手 決勝結果:13位
所要時間:1時間29分42秒203=51周回完了/ベストラップ:1分40秒960=カルダレッリ選手

 

 決勝日もドライコンディション。#6 WAKO’S 4CR LC500はカルダレッリがレース前半を受け持ち、後半を大嶋が担うオーダーで最終戦を戦う。ドライバーズチャンピオン獲得のためには、最低限4位以上の成績が必要だ。
 
 それぞれの順位によってライバルの順位という付帯条件も伴うが、優勝した場合は37号車の3位以下が逆転戴冠条件になる。そして午後1時30分、今シーズン最後の戦いのパレードラップが始まった。
 
 ところが、そのパレードラップに続くフォーメーションラップの最終コーナー、これから隊列を組んでローリングスタートへ向かおうというところで、まさかのアクシデントが発生する。
 
 最前列の23号車とカルダレッリが接触し、#6 WAKO’S 4CR LC500は右フロント部を損傷してしまったのだ。浅くはない傷を負った状態のマシンでは本来のスピードを発揮することはできない。
 
 カルダレッリは3周目まで2番手を守るが、4周目、5周目とひとつずつポジションダウン。6周目、5番手へと下がった後に24号車との接触でスピンし、大きく後退することに(24号車にペナルティが出た)。
 
 この段階で上位入賞とタイトル獲得の可能性は事実上、失われてしまった。23周終了時に交代した大嶋が最後まであきらめない走りで奮闘し、トップ10をうかがう位置まで上がるも、最終盤、ピット時に応急処置していた破損箇所が悪化してボンネットが飛んでしまい、ピットインしてレース終了。
 
 最終的なドライバーズランキングは3位。チーム一丸の戦いで速さを見せるも、前年の2位に続いて惜しくもタイトルを手中にすることは叶わなかった。

 

【大嶋和也選手】

「予選はほぼ完璧なアタックができました。いいラップだったと思います。決勝でも、僕が乗った時には既にマシンが損傷している状態でしたが、それでもトップと大差ないタイムで走れましたからね。何事もなければ、優勝してチャンピオンを獲れた可能性もかなりあっただろうと思っています」

「状況は整っていたとも思っていましたし、応援してくれるみなさんの期待もひしひしと感じていたので、なんとかそれに応えたかったんですけどね。ただ、これもレースです。みんなでもっともっとレベルアップして、来年こそは笑ってシーズンを終われるように頑張っていきたいと思います」

 

【アンドレア・カルダレッリ選手】

「フォーメーションラップの最後、隊列を組むために23号車に並んでいこうとしたところ、私には充分なスペースがなく、行く場所がありませんでした」

「マシンはとても速かったと思います。予選ではレクサス勢最速でしたし、決勝でも23号車を抜いて優勝できる感触がありました。とても残念です」

「ただ、4回の表彰台獲得を果たし、最終戦までタイトルを争うことができた我々のチームの今シーズンは、とてもポジティブなものだったと考えています」

 

【山田健二エンジニア】

「レース直前のウォームアップ走行で、マシンの仕上がりにはかなりいい感触を得ていました。優勝できる手応えがあっただけに残念な結果ですね。今季の我々は年間を通して高いパフォーマンスを発揮できましたので、その点は良かったと考えています。また来年、頑張りたいと思います」

 

【脇阪寿一監督】

「スタート前の件は、アンドレアと23号車のドライバーの間に意地の張り合いがあったのか、あるいはスタートに向けての駆け引きがあったのかですが、いずれにしても接触してトクになることはありませんし、レースが始まる前にクルマが壊れてしまっていては、どうにもなりませんよね。残念でした」

「昨年がシリーズ2位で、今年が3位。レースでも優勝にあと少し手が届かないことが何度かありましたので、そのあたりはしっかり分析をして、チーム全体で力を合わせて成長していきたいと思います」

「神様が、我々に『まだ足らないところがあるよ』と言ってくれている証明だとも思いますので。今季、マシンの速さはありましたけど、さらに余裕をもてる速さを得たいですね」

「タイトルを獲れなかったことは、我々を応援してくださったみなさんにお詫びしたいと思いますが、ドライバーとチームスタッフ全員が今シーズン、精一杯戦ってきました。これからも応援、よろしくお願いいたします」