トラブル頻発のフェラーリ。ベッテルは「長期的な解決策が必要」と語る
様々なトラブルに見舞われているフェラーリだが、それ解決するためには長期的な解決策が必要だとベッテルは考えている。
ここ数戦で様々なトラブルに見舞われているフェラーリ。自身もその犠牲になってきたセバスチャン・ベッテルは、それを解決するためには長期的な解決策が必要だと話した。
ベッテルとチームメイトのキミ・ライコネンはマレーシア、鈴鹿と立て続けにエンジントラブルに見舞われてきた。マレーシアではライコネンは決勝レースに出走することができず、鈴鹿ではスパークプラグのトラブルでベッテルはリタイアを余儀なくされた。
現在ベッテルは59ポイント差でドライバーズランキング首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)を追いかけている。またコンストラクターズランキングでも、フェラーリは145ポイント離れたメルセデスを追っている。
フェラーリに起きている信頼性の問題は、開発を進めてきた結果なのかと尋ねると、ベッテルはこう話した。
「いいや、僕はそうだとは思わない。僕たちが抱えている問題には理由がある」
「僕たちはチームとしてもっとうまくやっていかなければいけないことがある。物事を管理し、僕らの側でうまくコントロールする必要がある。時にはそれらを遠くに押し退けることも、小さなミスをすることもある」
「常にそれらが混ざり合った状態だけど、それが壊れることもある。そうなった時は大きな痛手を被るけど、理由がなければそういうことは起こらない。こういった問題の解決策を見つけなければいけない。長期的な解決策を見出す必要がある」
これらのトラブルを受けて、フェラーリは品質管理部門の再編成を行なっており、フィアット・クライスラー・グループから専門家のマリア・メンドーサをチームに招いている。
ベッテルは、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネはチームが協力してやって行くためにも良い仕事をしていると考えており、正しい方向にプッシュしていると確信している。
「僕たちは忙しいし、パニックになっている時間はないと思う」とベッテルは話した。
「マウリツィオは、全員が正しいラインの上にいて前を向けるように、とても良い仕事をしている」
「僕の役割は、トラック上で可能な限りプッシュすることだ。日々、マウリツィオはスタッフのためにいろいろな場所にいる。彼はうまくやっていると思う」
「僕たちはとても忙しい。多くのことを考えるための時間はあまりない」
一方ライコネンも、フェラーリがタイトル争いを続けているということを考えても、チームが何かを逃しているとは考えていない。しかし、シーズンの最初からより信頼性に集中することが必要だと感じている。
「何かを見落としているとは思っていない」とライコネン話した。
「最初から競争力を持っている必要があるし、そういう冬を過ごさなければいけない。それは大いに、誰がどんなマシンを作るのかということ次第だが、すぐにこういう位置につけることができるマシンが必要だ」
「早い段階で物事をより上手にまとめなければいけないし、常にそこまで到達できると確信する必要がある。長いシーズンだ。全てのレースを走り終えなければいけない」
「何かの理由でレースを完走できなかったら、それは自分たちにとっての代償となる。そういうのは毎年、重要な要素になっていくものだ」