世界4大保険ブローカーの1社、ウィリス・タワーズワトソン(WTW)が今夏にも日本でブローカー事業を立ち上げることが報じられました。
当該社は1828年創業で、沈没した英豪華客船タイタニック号の保険ブローカーも務めていた名門です。
WTWが日本でブローカー事業に参入するのは、企業向け保険の価格調整問題で、グローバルに拠点を持つような大企業による保険契約やリスク管理の見直しが商機になるとみているためだと報じられていました。
因みに、世界の保険ブローカーグループランキング 上位は次の通りです。
□収入総額ベー ス:2019年
1 Marsh & McLennan Cos. Inc.
2 Aon PLC
3 Willis Towers Watson PLC
4 Arthur J. Gallagher & Co.
5 Hub International Ltd.
6 Brown & Brown Inc.
7 Truist Insurance Holdings Inc.
8 Lockton Cos. LLC
流石に、マーシュ、エーオンは有名ですから、ご存知かと思います。
日本におけるブローカーの制度自体は28年の歴史があり、当時はネクタイ派手夫の知り合いも複数社、ブローカー登録をしていました。
「中立的な立場から利用者に最もふさわしい商品のアドバイスすることが期待される保険ブローカーには現行の損害保険代理店や生命保険募集人とは異なる存在意義が認められる」という1992年の保険審議会答申を受けて日本にも1996年に保険仲立ち人制度が導入されました。
しかし、日本保険立人協会によると登録者数は2023年9月時点で58にとどまり、元受保険料ベースでみても23年3月時点で0.9%のシェアにとどまっています。
そもそも企業内にそれぞれ保険代理店があってここが完全に押さえていた訳で、ブローカーの入り込む隙は無かったですから仕方ないですね。
そうした中での今回の損保保険料カルテル問題は、ブローカー不毛地帯にとって転機になることは間違いないと思います。
金融庁有識者会議が6月にまとめた報告書にも「保険仲立ち人の活用を促進するための施策もあわせて検討を続けるべきである」との一文が入りました。
企業代理店に適用されている「自己契約・特定契約比率」の特別措置の撤廃も求められていて、確実にブローカーの役割が増すと考えられます。
早速、エーオンは現在300人の人員を今後3年間で5割増やす計画を掲げているそうです。
改めて、WTW、マーシュ、エーオンあたりと接触しておく必要がありますね。
お知り合いの方、ご紹介下さい。
11月の結心会定例会でブローカーに登壇いただきたいと考えています。
宜しくお願い申し上げます。
#結心会 #ブローカー #タイタニック #WTW