大手損害保険会社によるカルテル問題をめぐり、損保ジャパンは6月14日、外部の弁護士からなる調査委員会の報告書を公表したことが報じられました。

 

計385社の企業保険で、保険料を他社と事前調整していたなどの不適切な行為をしていたことが発表されました。

 

複数の役員が関与したほか、2023年に金融庁から報告徴収命令を受けた際には、独占禁止法の反する事案を極力少なく見せようとして社内調査を改変していたことも発表され、調査委員会は「もはやガバナンスプロセスの透明性や信頼性が失われている」と厳しく指摘したそうです。

 

カルテル問題は主に企業向けの共同保険で発覚し、2023年12月、同社を含む4社が金融庁から業務改善命令を受けています。

 

報告書では、営業活動をする125部店中、7割で不適切行為が確認され、古くは半世紀以上前の1968年までさかのぼるといい、「もはやビジネスプラクティス(慣行)として当たり前のように行われていた」と指摘したそうです。

 

調査委員会のヒヤリング結果によると、保険料のたたき合いに時間をかけず、他社と保険料を調整するよう上司から指示を受けていた事例もあったと報じられていました。

 

課長に加えて部長も不適切行為を認識していた案件が24件あったことも報告されたそうです。

 

こんなに少なくないだろうというのが感想ですが、一連の事案は損保業界では普通にやっていた作業です。

 

金融庁融資機械者会議で指摘されたように「リスクマネジメントをしっかりして」毎年保険料を見直し適正な保険料で契約するというのが本筋ですが、毎年の作業としてのリスクマネジメントは一切やらない、去年の保険料に今年の予算増率をかけて更改保険料にしてしまうみたいな作業をしていると思います。

 

毎年保険料5%アップにしても保険料を支払う企業も何も言わず支払ってくれますし、グループ内保険代理店も増収で手数料増える訳ですので、適当に保険会社社員が保険料カルテルしていたわけです。

 

こんなの仕事でなくて作業ですよね。

 

こんなことをしているので、保険会社の社員の質も低下が防げない訳です。

 

リスクマネジメントできる保険会社の社員が、今、いるのでしょうかね。

 

#損保会社の社員の質、低すぎ #自賠責の死亡保険金知らない社員が沢山いる