日本生命が、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)傘下の米生保コアブリッジ・ファイナンシャルに約38億3800万ドル(約5950億円)を出資し、発行済み株式の20%を取得すると発表したことが5月16日報じられていました。

 

今回の出資は、日本生命の企業の買収・合併(M&A)案件としては国内外を含め過去最大規模になるそうです。

 

日本の生保業界を巡っては人口減少から国内の事業環境は厳しさを増しており、収益源の多角化が急務となっており、昨年11月には2100億円で介護最大手のニチイ学館を傘下に持つニチイホールディングスの買収を発表するなど国内でも保険以外の事業強化を進めています。

 

清水博社長は3月の新たな中期経営計画の発表の際、米国などの生保や資産運用会社への大型投資で規模拡大を目指す考えを示していたそうで、今回のM&Aはこの一環とみなされているようです。

 

コアブリッジ社は米国で、個人・団体年金や生命保険事業などを展開していて、特に個人年金市場に強みを持つ同社への出資を通じ、日本生命は米生保市場で事業基盤を確立していく方針だと報じられていました。

 

日本生命は、また保険テックのスタートアップと組み、生命保険のネット販売システムを開発することも報じられました。

 

従来のシステムと比べ初期費用が数分の一に抑えられることができるので、自社以外の「自社サイトに保険の販売窓口を作りたい企業向け」にも提案、販売するとしています。

 

代理店や営業職員に依存してきた生保の商流が変わる可能性もあると報じていました。

 

日生さん、動かれますね。

 

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